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 一瞬、谷嶋の呼吸が止まったが、先ほど、谷嶋にされたようにおずおずと舌を口内へと差し出せば、すぐに谷嶋の熱い舌が絡む。  重なり合う唇と絡まり合う舌でチュクチュクと水音が生じる。その音が互いの気持ちをより高ぶらせた。 「っふ……」  いっそう深くなる口づけで続きをしてもいいと悟った谷嶋は、秘部に触れていた指を静かに進ませた。  唇を重ねているおかげで春菊の意識が散漫になっているようだ。谷嶋の指はすんなりと秘部の中へと入っていく……。  痛みを伴わせないようにと、春菊の精をまとった指が第一関節まで中へ入ると、内壁を刺激するように上下に動かし、さらに先へ進ませる。  唇からも、そして秘部からも濡れた水音が放たれ、それを聞いている春菊は心も身体も大胆になっていく。ほっそりとした長い足を谷嶋の腰に巻きつけた。  そうすると、秘部は広がり、指が入りやすくなる。  中にあるしこりがわかった谷嶋は指を丹念に擦り上げる。 「ああっ!」  自身を擦られ、強い刺激を感じた春菊の唇は谷嶋から離れ、身体を反らした。だが、谷嶋はそれがどこか物足りなくて、彼の唇を再び自分の唇で塞いだ。  熱が灯った春菊の姿がなんとも言えないほど美しく、妖艶だ。早く彼を貫きたいと、谷嶋の雄が強調しはじめている。  それでも春菊の快楽を引き出してやりたくて、自分のことは後回しにして執拗に秘部の一点を弄り倒す。春菊の身体は小刻みに震え、鈴口からはまた蜜が流れはじめる。  蜜は太腿の間に滑り込み、秘部へとたどり着くと谷嶋の指を伝って中へと入っていく……。

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