・case.1　 「牧君？ちょっと質問良いかな」 「はい」 「趣味・特技欄、“アダルト・ゲーム”って書いてあるけど」 「あ、はい」 「これは趣味？特技？」 「両方です」 「仕事で何か役に立つの？」 「いえ、そういうんじゃないんで」 「そういうのを書いて下さい」 ・case.2 「千葉です、宜しくお願いします」 「はい、宜しく」 「歌います」 「…ああ、バンド組んでるの」 「はい、自分メジャーデビューしたいんで」 「あっそう…ところで年収の希望とかある？」 「いやー…そんなに高望みはしてないすけど、５億ぐらいあれば足りると思います」 「そっか、おっけ」 ・case.3 「渉君は…履歴書良く書けてるね、もう漢字習ったの」 「習ったよ、名前書けるよ」 「７歳で偉いなー、他にも書ける？」 「うん。でもアセンブリ言語の方が得意だよ」 「趣味マルウェア制作…しかもアセンブリだと…」 「だって、メタモフィズムでやりたいから。VBScriptとか論外だよ」 ・case.4 「間宮、お前の前職…何、この“ドリッテ”？何の店？」 「ホストクラブっす」 「面接に妙な柄シャツ着てきやがって、舐めてんのか」 「舐めてません。あと俺、パソコン使えません」 「舐めてんのかお前」 ・case.5 「海堂です」 「そうですね」 「御質問があればお受けします」 「…男女の恋愛において何が重要だと思う？」 「あ、はい！その…やっぱり夜の…ふふっ、夜のアレですかね」 「成る程、童貞なんですね」 ・case.6 「戸和君は…その、義世から色々聞いてますが…」 「はい」 「学校終わって夜勤は無理だろ。死ぬぞ」 「就業規則上は問題無いんですね」 「就業規則上は…問題無いですね」 「それでしたら、何ら社長が気にされる事はありませんよ」 「あ、そうですか」 「他に御質問は？」 「いえ特に…」 「ではお忙しいでしょうから、どうぞ仕事に戻って下さい」 「御配慮恐れ入ります」