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初カフェ
今日はいつもつるんでいる4人と
遥がいつも一緒にいるという“晴也”という男のバイト先に行くことになった
彼らがいつも話す場所はそこだという
チリンチリン
晴「いらっしゃ…………またかよおまえら」
玲「今日はちょっと紹介したい子がいてね」
晴「紹介したい子…………?」
晴也はそういうとチラッと俺を見た
晴「……………………………………………どちらさん?」
鈴「あ、あの、えっと、涼原鈴です……」
晴「涼原ね、よろしく、俺のことは晴也って呼んで」
薫・朱「はるやぁーー」
晴「なんだよっお前らっうるせぇ!」
呼ばれた彼は注文をもらうために彼らの場所に行ってしまった
玲「あいつ…いいやつだから……仲良くしてやって?
あと、なにか相談するなら、俺らよりあいつの方が適任、アドバイスが的確なんだ」
鈴「わ、わかった………………」
なんか、この賑やかな感じが懐かしく思えて、
初めてみんなの前で笑顔になれた……
4人「………………………………」
鈴「…………な、なんだよ……」
そんな変な顔したか……?
玲「やっと、笑ったな………長かった~」
薫「笑顔かわいいのな~」
朱「2週間かかった!笑ってもらうのにっ」
遥「笑ってた方がいい顔するじゃん」
晴「え、なに、そんなに笑ってねぇの?こいつ」
そのみんなの反応を見て、
ずっと復活するまで付き合ってくれたありがたさと
みんな俺を明るくしようと頑張ってくれたのだと思い、嬉しくなった…………
やばい、泣きそう……………………
そう思ったらもう遅く泣き始めていた……
鈴「うっ……ううっ………………」
晴「だぁあ、もう、お前ら泣かせやがって!」
そう言って晴也は俺にタオルを被せてくれた…
ほかの4人はオロオロしていてそれが面白いのと困らせてしまった、という思いとで
俺は泣きながら笑っていた……
晴也から貰ったタオルは
初めて嗅いだのに、何故かなつかしい匂いのするタオルだった……………………
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