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発情期(side玲)
玲「……鈴、鈴!」
鈴「……ふぇ?…………なぁに?」
おかしい、鈴がおかしい
さっきから発情期のような匂いがする……
それに晴也を熱情のこもった目で見ている気がする……
晴也も少し気がついているのかほかの男に対して、警戒のフェロモンを強めているようだ
こいつβだよな……
なんで発情Ωのフェロモンが……
βはわかりやすく言うと進化前の人類だ
まだ人類が男性女性のみの性で
分かれていた時のものだ
なのでフェロモンはでないはず……
玲「晴也、鈴、失礼……」
鈴「ふにゃぁっ…………なにぃ……?」
玲「やはりだ……朱雨、買い物は中止だ」
朱「なんでだよっ!」
玲「鈴が発情してる……」
朱「………………は?」
俺がそういうと朱雨が鈴の首元に鼻を押し付けた
朱「まって……ほんとだ……いい匂いする……」
晴「俺からも中止を頼む、この匂い、やばい」
そういうと、晴也は薫に鈴を預けようとした……
βに発情Ωのフェロモンが効かないからだ
だが………………
ギュッ
晴「……鈴、俺の服離して……」
鈴「………………や…そばに………………」
晴「……………………頼む、鈴」
鈴「……やだ……むりぃ…………」
はぁ、と晴也が溜息をつき鈴を薫から受け取った
そのため息に鈴は傷ついていたみたいだ……
鈴、やっぱりお前、晴也のこと………………
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