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(Side晴也)
薫「あちゃー………………」
玲「お前ら……ここ一応人前なんだが……」
目の前の鈴がハッとした顔をして俺をポカポカと叩き始めた
いや、本人的には本気なんだろうけど……
なんも痛くねぇ………………
薫「晴也、渡さなくていいのか?」
晴「あ、そうだ、忘れてた」
目の前の鈴がきょとんとした顔でこちらを見つめる
喜ぶかな…………
晴「…………ん…」
鈴「え、も、もらっていいの…?」
晴「いいよ、…………開ければ……?」
小さな箱を鈴がパカッとあける
そこには俺の誕生石のアンクレットと
鈴の誕生石のアンクレットがあった
まぁまぁいい値段するんだよな、こいつ……
目の前で戸惑っている鈴から箱を奪い
俺の誕生石のアンクレットをとり
鈴の目の前にしゃがんだ
鈴「は、晴也!?」
晴「あし、ちょうだい」
おずおずと、鈴が右足を差し出してくる
晴「ばか、違う、左足……」
鈴「あ、え?はい………………」
鈴の左足にアンクレットをはめ、全体的に見てみる
うん、よく似合ってる……
俺はにやける頬を抑えた
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