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(Side晴也)

バタバタと足音を立てながら朱雨と玲が俺のクラスに来た 玲「作戦っ中止だっ……」 遥「え、ちょ……なんの話して………… 待って、とりあえず場所移動しよう…………」 ここで話すと如月に聞こえるため、俺たちは屋上に移動した…………………… 遥「中止ってどういうこと」 玲「さっき、鈴に会った……」 晴「鈴っ!鈴は!どうだったんだ!?」 玲「お、落ち着け……晴也…………」 落ち着ける訳ないだろっ!!!! 待ち焦がれた鈴が学校にいる……………… 晴「まさか、今1人なのか!?」 玲「そんなわけないだろう…… 今薫がついている」 ホッとした…………………… 学校に来てるんだな……………… 遥「それで、どうして中止なのさ……」 玲「鈴がレイプされている可能性がたかい というか、ほぼ確実だ………………」 そんな…………………………鈴っ…… いてもたってもいられず、立ち上がる…… 遥「なにしにいくの、晴也」 晴「鈴を迎えに行く……」 遥「ダメに決まってるでしょ!?」 晴「なんでだよ!? どうして……目の前にいるんだぞ!?」 遥「たしかに、今迎えに行けば鈴を助けることが出来る…… けど根本的な解決にならないっ!」 晴「それでも……それでもっ!そばにいてやりたい!! そう思うのはダメなのかっ!?」 そういうと、みんな黙ってしまった………… 遥「………………みんな……助けたい気持ちは一緒なんだよ……? だけど、今助けてどうなる…………」 そう苦しそうに遥がポツポツといった……………… 遥「多分、鈴は普通にレイプされるようなやつじゃない ということは何か弱みを握られてるはずだ…… 今助けても意味が無い…… その弱みを消すのが先だ………… 影で僕らがしっかり支える………… だから、晴也はその弱みを潰して……」 俺は……支えられないのか………… 弱っていくのを黙って見ている事しか出来ないのか………… つらい…………鈴…………鈴っっ……

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