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(Side鈴)
薫「はい、あーん」
鈴「あ…………んくんく……」
薫「あはは、鈴ちゃんかぁいい~」
鈴「かわいくない…………」
俺はなんでこいつに餌付けされているんだ……?
俺が来たら玲と朱雨は驚いた顔をしてどこかに行ってしまった………………
で、薫が後ろから俺を抱きしめ……
今唐揚げを食べさせてもらってる…………?
は?まじなにされてんの?俺………………
鈴「な、なぁ、薫っ……」
薫「んー?あ、あと10個に減った~」
鈴「まだ10個食うのか!?」
薫「……え、食べないの…………?」
鈴「…………く、くう………………」
薫「やったー、じゃあ、はい、あーん」
鈴「あ、あーん…………」
薫に玲達はなにをしているのか聞こうとしたら唐揚げを食わされる…………
ってか、この唐揚げ上手い…………なにこれ……
鈴「この唐揚げ………………」
薫「あぁ、これ?俺作った」
鈴「ふぅーん…………………………ん??!」
薫「え、なに?」
鈴「お、お前が作ったのか…………?」
薫「え、なにその意外、みたいな反応~」
鈴「あ、いや、なんでもない…………」
なんなんだ、こいつ!?
唐揚げは冷えているのだが
サクサクしているし、ジューシーだ
冷えている唐揚げで初めて美味しいと感じた……
あったかい料理……食べたいな…………
そう思っていると……
グゥーー
鈴「…………………………っ!?」
薫「え、なに、そんなにお腹すいてたの?」
鈴「ご、ご飯2日ぶりだから…………」
薫「えー!?なにしてるのさ
もぉー、スープも飲みたい?
飲みたい??」
鈴「の、飲みたいっ!!!!!」
薫「わかったー、じゃ、唐揚げ終わったらね
はい、あーん」
鈴「………………んくんく……」
いつまで続くんだこれ……………
そこから薫がする俺への餌付けは続いた……
鈴「………………ゴクゴク」
薫「どー?おいしい?」
鈴「これ、なんていうんだ、おいしい!」
薫「スンドゥブチゲスープ」
鈴「す、すんどぅ……??」
薫「辛いやつ」
鈴「あ、うん……………………」
なんか、いっぱい食べてお腹いっぱいになった………………
いいな、普通の幸せだ………………
鈴「ありがとう、薫」
薫「いいえー、明日からも作ってくるね」
鈴「い、いいのか!?」
薫「もちろん、鈴ちゃんが良ければ」
鈴「…………………………っ!」
俺の顔がにやけるのがわかる……
静まれ……俺の顔………………
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