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(Side玲)

朱「ねぇ……晴也、痩せたよね…?」 玲「………………あぁ…………」 無理もない……あんな姿になった鈴を間近で見たんだ…………それに……あいつ自身も寝ていない…………今日は寝かせることに成功したが……… 本当に寝れているのか……………… 鈴は明るくていいやつだった………… 男女共に人気があり、いつもクラスの中心にいるようなやつだった…………俺らのようなはぐれものも受け入れてくれたおかげで俺たちはクラスに馴染むことが出来た……………… こんなことになるなんて…………………… 玲「……くそっ…………」 朱「……玲………………れぇい……大丈夫だよ……」 玲「俺が……俺が…………もっとしっかりしてれば………………もっと…………」 朱「……玲……ぎゅうしてもいい?」 玲「………………は?」 俺は朱雨のほうを向く そこには涙を目いっぱいに溜めた朱雨がいた 俺は鈴たちのことであたまがいっぱいになって……こいつを不安にさせて…………こいつも鈴のことで不安定なんだ…………俺が支えてやらないと……………… 朱雨もあんな鈴をみたんだ…………怖かっただろう…………自分のことではなかったにしても……恐ろしかっただろう……………… そう思い、朱雨の腰を引き寄せ、抱きしめた…… 朱「ねぇ……玲…………」 玲「……なんだ……?…………」 朱「鈴が目を覚まして……このトラウマを克服できたら………………バカンスに行こう………… いつになるかわからないけど…… いつまでも待てる………… みんなで遊ぶの…………誰のことも気にせずに……………… 俺らは他人のことを気にしすぎてる…… 羽を伸ばせるような場所に行きたい……」 玲「………………いいな、それ…………」 そうだ、いまは悲しい話ばかりしても意味が無い………………楽しいことを考えよう……こんな時だからこそ…………鈴を支えて、復活したら……鈴によく頑張ったな……と…………ご褒美をあげなきゃな……………… 俺は目の前ですやすや眠っている鈴をみた…… …………褒美……やるから…………いくらでもやる…… お前の言うこと全部聞く…………なんでもきくから……帰ってこい…………鈴…………

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