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鈴「んふふ〜、楽しみ楽しみ〜」 温泉には泊まりに行く 泊まりの部屋には個室露天風呂があるらしい さすがの晴也も俺と一緒に風呂に入れば、欲情してくれるだろう …………………… 晴『……っ鈴っ!』 鈴『……っは、晴也?』 晴『……今から抱くっ、いいな??』 鈴『あ、あぁ、あぁっ!はるやぁっ!』 …………………… 鈴「……ぐふふ………………」 1人で妄想を膨らませ、ドキドキしていると…… 晴「………………なぁ、鈴……」 鈴「んー??」 学校を出て、二人で歩いている帰り道 名前を呼ぶ晴也の声が聞こえて後ろを向くと、不機嫌そうにこちらを見ていた………… 鈴「な、なに?どうしたの…?…………」 晴「そんなに、たのしみ?」 え、俺なんでこんなこと聞かれてるの?…… どうして不機嫌なのだろう………… え、もしかして、俺妄想してるのバレた?! それとも、温泉とか遊園地とか……嫌い!? そこからぐるぐると考えたのだが…… なにもわからなくて、戸惑っていると……………… 晴「っ…………はぁ……………… いいや、またね? 遊園地、楽しみだね」 溜息をついたあとニッコリと笑い、去っていく晴也 いつもなら……家まで送ってくれるのに…… なんで……?……………… それに、遊園地たのしみ……?? じゃあ何に対して不機嫌なんだ…………?? 俺は、温泉に行けるというワクワクと、晴也が不機嫌になった原因が分からないモヤモヤで、心がゴチャゴチャになっていた………………

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