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☆17
『圭ちゃん、食パンある?5枚切りの。』
『あ、ありますよ。』
『じゃ、それ1つ、お願い。』
『はい。200円です。』
『あ、あと、パンの耳あるかしら。』
『はい。入れときますね。』
『ありがとう。お父様によろしくね。』
『はい。ありがとうございました。』
なんか・・・せっかく友達になれたのに
黙って帰るのも変かなぁ、とか思って待ってたけど
大丈夫かな?
変じゃない・・・よな?
うん、大丈夫 大丈夫(多分)
うーん
それにしても・・・圭ちゃん、かぁ。
結局どっちか分かんなかったな。
『大和くん?』
『・・・あ。あ・・・じゃ、じゃあ・・俺、帰るね。』
『あ・・・うん。またね。』
『うん。また来るよ。』
───うん。
そうだよ、「また」が ある。
また、会える。
また、話せる。
急がなくても いいか。
これから ゆっくり知っていけば。
圭が 男でも女でも
このドキドキが なんなのか。
ゆっくり考えよう。
まだまだ 始まったばかりなんだから。
☆ ☆ ☆ つ づ く ☆ ☆ ☆
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