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『圭ちゃん、食パンある?5枚切りの。』 『あ、ありますよ。』 『じゃ、それ1つ、お願い。』 『はい。200円です。』 『あ、あと、パンの耳あるかしら。』 『はい。入れときますね。』 『ありがとう。お父様によろしくね。』 『はい。ありがとうございました。』 なんか・・・せっかく友達になれたのに 黙って帰るのも変かなぁ、とか思って待ってたけど 大丈夫かな? 変じゃない・・・よな? うん、大丈夫 大丈夫(多分) うーん それにしても・・・圭ちゃん、かぁ。 結局どっちか分かんなかったな。 『大和くん?』 『・・・あ。あ・・・じゃ、じゃあ・・俺、帰るね。』 『あ・・・うん。またね。』 『うん。また来るよ。』 ───うん。 そうだよ、「また」が ある。 また、会える。 また、話せる。 急がなくても いいか。 これから ゆっくり知っていけば。 圭が 男でも女でも このドキドキが なんなのか。 ゆっくり考えよう。 まだまだ 始まったばかりなんだから。 ☆ ☆ ☆ つ づ く ☆ ☆ ☆

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