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* * * 蓮・side * * * 『まぁ、ゆっくり考えるといいよ。』 『な、なにをだよ///?』 『佑真の事、色々。』 『い、色々って・・・』 『まぁ、ゆっくり し過ぎると、誰かに佑真を 取られちゃうかもしれないけどね?』 『・・・・・どっちだよ。』 『ねぇ?佑真、放っといていいの?』 『・・・は?』 『あの感じじゃ 今、泣いてるんじゃない?』 『・・・・・・・・』 『誰かさんのせいで。』 『・・・・・・・・』 確かに。 佑真が好きなのが孝之介じゃないのなら 佑真は俺に ウソなんかついてなかった・・・ って事だよな。 なのに、一方的に責めてしまった・・・ 佑真を傷つけてしまった・・・ 謝らなきゃ。 でも、その前に・・・ 『ホントにお前じゃないんだな?』 『ん?ああ、違うよ。絶対。』 『うん、分かった。・・・じゃあな!』 『じゃあね。』 俺は、佑真を追いかけるために、 急いで屋上を後にした。 走って走って、教室へ。 途中で先生に怒られたけど、 そんなのに構ってる暇はない! 『佑真っ!!』 教室に入って、佑真の姿を探す。 中には、誰もいない。 もう、帰った? なら、追いかけなきゃ!! カバンを取りに奧に進もうとした その時・・・・ ガタッ・・・ と、音がして そっちを見ると・・・ 何故か、机の間で床に座り込んでいる 佑真がいた。 『佑真・・・・?』 『れ、れ・・ん・・!?』 『何やってんだよ、そんなとこで。』 『な、なんでも・・・ない。』 よく見ると、佑真の顔には涙の跡が あって、目も真っ赤になっている。 泣いてた? ・・・俺のせい? 『ごめん・・・佑真、ごめん。』 『な、なんで・・・蓮が謝るの・・・?』 『ウソついた、なんて言ってごめん。』 『・・・・・・え?・・・なんでウソって・・・』 佑真の前に座って目線を合わせる。 『話も聞かないで責めてごめん。』 『・・・・・・孝之介から・・・何か、聞いた・・・?』 『ん?うん。聞いた。』 『え・・・・・な、なにを・・・?/////』 真っ直ぐに俺を見つめる瞳は 佑真の心を写すようにキラキラと澄んでいて とてもキレイで・・・ 胸の奧に閉じ込めていた なにかが 揺れた気がした。

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