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☆26
と、いう訳で
絶品ピザを焼いて食べて、
その後は
圭と2人で店番をしたり
お父さんのお手伝い
(俺でも出来る簡単なこと)をしたり
夕方までが、あっという間だった。
あー。
もう6時かぁ
そろそろ帰らなきゃ・・・
帰りたくないけど。
『大和くん。』
『ん?』
『これ・・・・』
と、圭が紙袋を渡してくれる。
中を確認すると、今日 作ったあんぱんが
入っていた。
『え?いいの?ありがとっ!』
『うん。食べてね。』
『あー!食べるのもったいない!
部屋にずっと飾っときたいっっ!!』
と、俺が叫ぶと
圭はクスクス笑う。
『また作ろうよ。』
『あ、そっか。うん。また作ろう。』
『うん。これから いっぱい、ね。』
『いっぱい・・・・。』
そうか!
そうだよな。
これから、いっぱい作るんだ。
圭と。
ふはは♪
帰り支度をして、居間を出て
お店に続く廊下を歩く。
短いから ほんの数歩で2人きりの
空間は終わってしまう。
『圭・・・・・』
『大和くん・・・・・』
別れたくないな。
離れたくない。
多分、圭も同じ気持ち・・だと思う。
寂しそうな顔してる。
『またね・・・』
『うん・・・また。』
最後に少しだけ、圭を抱きしめた。
長くなるとホントに離れられなくなる気がして
ちょっとだけでガマン。
俺、エラい!
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