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☆27

扉を開けて、店に出ると カウンターに座っていたお父さんが こっちを見て・・・ニヤリと笑った。 『おう。帰るのか、青少年。』 『大和です・・・はい。』 『また来いよ。』 『はい。また、来ます。』 『なんなら明日でもいーぞ?』 『明日・・・・?』 明日・・・・ そうだ! 明日は、日曜じゃん! 休みじゃん! ってコトは 明日も来れるじゃん! お父さん、ナイス!! 嬉しくて、圭を見ると・・・・ 圭は何とも言えない複雑な顔を していた。 あ、あれ? なんか・・・ダメっぽい? 『圭?』 『あ・・・あの・・・だって、大和くん・・・ お友だちと遊ぶんじゃ・・・・』 『え?』 『せっかくのお休み・・・なんだし・・・ 僕とばっかりじゃ悪いよ・・・』 と、目を伏せてしまう。 えーと、 つまり? イヤな訳じゃないんだな? 『俺、圭と会う方がいいよ?』 『え・・・////』 『迷惑?』 『そ・・・っ!そんな事ない!会いたい!』 勢いよく そう叫んで・・・「あっ」と、 慌てて両手で口を押さえてるけど。 聞いちゃったもんね♪ 「会いたい」んだよね♪ 『じゃあ、明日も来ていい?』 『・・・う、・・・・うん//////』 よし! 明日も会える♪ また、圭を見ると・・・今度は嬉しそうに 微笑んでいた。頬を染めて。 『じゃあ、また明日!』 『うん。また明日。』 手を振ってお店を出る。 自転車に跨がり、もう1度 圭に手を振ってから、別れ際の寂しさを 断ち切るように大きく こぎ出す。 角を曲がる前に振り向くと 圭が手を振っている姿が遠くに見えた。 寂しいけど、心の中は暖かくて。 切ないけど、満たされて。 愛しい気持ちが溢れる。 じゃあね、圭。 また明日。 * * * お わ り * * *

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