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*** 大和・side *** 『あ、春休みだけどさ。 俺、圭の家にずっと泊まるから。』 ご飯を食べながら、 相談ではなく、報告する。 もしも 反対されたとしても行くし。 意地でも行くし。 『あんた・・・今も、毎日 毎日、あちらのお宅に 入り浸ってるっていうのに・・・泊まる? 春休み、ずっと?いいの?大丈夫なの?』 母さんが渋い顔をして俺を見てくる。 『いいの! 向こうは もういいって言ってくれたし、 絶対に行くから!』 『はぁ。もう、行く気 満々ね。 お父さん、どうする?』 母さんが 言うと 父さんは、ゴホンと咳払いして、 パチンと箸を置いた。 『まあ・・・泊まるのは、あちらのご家族が いいと仰ってるのならいいとして。』 『わ!マジで?やったぁ!!』 『うん。いい。いいけど・・・聞けば、 大和は将来 そこで 働かせてもらうそうじゃないか。 ・・・母さん。1度、あちらのお宅に 挨拶に伺った方がいいんじゃないかな?』 ・・・・え? 『あらっ!そうね。それがいいわね! そうしましょう!!』 ・・・・えぇ? 『だな。じゃあ、そうしよう。』 ・・・・えぇぇ?? 勝手に どんどん 話を進める両親。 『いつにする? 大和、あんた聞いてみてよ。』 『ええぇ!? い、いいって! 行かなくていいって!』 慌てて、止めようと声を張り上げる けれど・・・・・・・ 『きゃー!楽しみ!どんな方なのかしらね!』 『母さん、スーツじゃ堅苦しいかな?』 『・・・・・え、ちょ・・ちょっと・・・』 『あら。挨拶で行くんだから ここは パリッとスーツじゃない?』 『うん。そうだな。パリッとスーツだな。』 『・・・・・・あの・・・』 『楽しみねぇ♪』 『楽しみだなぁ♪』 ・・・・・・全然、聞いてねぇ!!

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