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☆38

***** 佑真・side ***** 自分の安易な行動のせいで 自分の弱さのせいで・・・・ 蓮とギクシャクして 悩んで 悩んで ツラかった日も あったけど・・・・・ 無事に 仲直り?する事が出来た。 それもこれも・・・・ ちらりと 離れたところに立っている 孝之介に視線を走らせる。 この・・・・クールだけど優しい、 友達思いの孝之介のお陰。 最初は、なんとなく 取っつきにくいヤツ、って思ってた。 ポーカーフェイスで 何 考えてんのか分かんないし 時々、毒吐くし でも・・・俺が困っていると いつも助けてくれて ホントはすごく いいヤツなんだよな。 『マジで よかったな!』 『・・・うん。ありがと、大和。』 大和は・・・考えてる事がとっても分かりやすい とっても いいヤツ。 今だって本気で喜んでくれてるのが よく分かる。 大和は 蓮の相談相手になってくれてたみたいだし もし、2人がいなかったら もっと拗れて、 蓮と元に戻るのに もっと 時間がかかったかもしれない。 いい友達が傍にいてくれて 俺は 幸せ者だ。 『じゃあ、俺は行きたい所あるから。』 『俺は圭に会いに行かなきゃだから!』 現れた時と同じく、 2人は あっという間に去っていった。 残された 俺と蓮。 心なしか蓮の顔色が あんまり よくない気がする・・・ 今日は早く帰って 休んだ方がいいかも。 『蓮、帰ろ?』 『あ・・・、ゆ、佑真・・・』 歩きだそうとした俺の手を 蓮がギュッと掴む。 ビックリして振り向くと 赤くなった蓮が ボソッと 呟いた。 『ちょっとだけ・・・ 屋上 出るまででいいから 手、繋ご?』 『・・・・・・っ////、うん・・!』 うわぁ・・・//// どうしよう・・・・/// こんな、なんでもない事が すごく・・・すごく嬉しい。 『あ。そうだ。 孝之介と大和にお礼しなきゃね。』 歩きながら 蓮にそう言うと 『あー。・・・・大和はともかく 孝之介はしなくていい・・・。』 蓮はなぜか渋い顔をする。 その顔がなんだか すごく面白くて つい プッと吹き出してしまった。 『えー?なんでー?』 『なんででも!しなくていーの!』 俺が笑ったのを見て 蓮も プハッと吹き出して 2人して笑ってしまう。 やっぱり俺は・・・蓮が好き。 これからも ずっと変わらない この気持ちを大切にして ゆっくりでも 前を向いて 進んでいこう。 蓮と 一緒に。 2人で 一緒に。 * * 「恋するみんなと。」 おわり * *

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