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三日間───透を犯し、貪り続けた。
透は抵抗を止めて、彰広を受け入れた。
互いの性器を舐め合い、69で楽しんだ後、透を後ろ手に縛りあげる。
「痛っ! なんで縛るんだ。俺は、もう逃げない……っ!」
「……」
彰広は何も言わず、縛った透のアナルに己の雄を挿入する。
「あっ!」
この三日間ですっかり彰広の形を覚えた透のアナルは、従順に男根を咥え込んだ。
抱き上げ、抱き寄せ、対面座位の体位で深く繋がる。
「……あぁ。気持ちがいい……なぁ、透?」
「あぁ……あ、ん……はっ」
今だけは、こうして透の自由を奪い、透の全部を支配していたい。
───いっそ、このまま……
閉じ込めて、狂わせて、二度と帰したくなくなってしまう。
今の彰広になら可能だろう。
どこにでもいる平凡な小学校教師の一人くらい、存在そのものを社会から消して、この部屋で飼い続ける。
想像した途端、ゾクリ……と、彰広の背筋を暗い快感が走った。
だが、それでは真の望みが叶うとは言えない。
透が快楽に狂い従順な雌になっただけでは満足できない。
かといって、お友達ごっこを続ける気もさらさら無い。
彰広の願いは、もっと業が深い。
健全で正常な精神のまま、永遠に透を狂わせたいのだ。
彰広は透を犬のように這わせ、獣の体位で繋がる。
「あっあぁ───!!」
もっと深く。
生涯、忘れることのできない傷痕を残すように。
愛が欲しい、共に生きたい……などという甘い考えなど、とっくの昔に捨てている。
透の全てを支配して、変えてしまいたい。
己にだけ脚を開く、従順な雌にしてこのまま囲ってしまいたい。
───そう願う一方で
昔と変わらず、あの放課後の教室でキスをしたときの透のままでいてほしい。
自分の側に置くことで、変わってしまうであろう透を見たくはないと願う。
彰広は相反する矛盾した欲望を抱えていた。
そんな彰広が望んだのは、生涯不変の痛みだ。
これから先、透は何度も彰広を思い出すだろう。
彰広以上にどこまでも透を愛し、追いつめ、抱ける男などいないのだから。
一人の夜に身悶える透を想像するだけでたまらない。
極道である自分は、いつか碌でもない死に方をするのだろう。
透の知らない場所で。
それでも、きっと彰広が最後に思い浮かべるのは透の姿で……
自分が死んだとしても、透はこの三日間の淫夢に惑わされ続けるのだと思うと、彰広の暗い欲望は満たされるのだ。
───それでいい。それがいいんだ。
「俺が好きか? 透……俺にもっと犯されたいか?」
「あぁっ…… 好き……彰広が好きだ……っ! 俺をもっと犯してくれっ……!」
二人は情熱的な恋人同士のように激しく愛し合う。
「ああぁッ!! あ、きひろぉ……!」
「透……透……っ!」
切なげに互いの名前を呼び合い、同時に果てた。
絶頂はまるで小さな死だ。快楽の頂点から虚しい正気へと堕ちていく。
ぐったりと汗ばんだ裸体がベッドに沈んだ。
まだ透の中から出て行きたくはないと、彰広は透を抱きしめた。
「……俺を忘れるな、透」
「……忘れたことなんて……ない……」
情事の後の睦言は白々しい程に甘く。
彰広は更に強く、透を抱きしめた。
end
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