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第4話

『牧、お先〜!』 頭をタオルで拭きながらリビングへと向かう。 『春田さん、ご飯できてますよ。』 『ん〜!いい匂い〜!焼きコロッケか?』 『そうです。春田さん好きでしょ?』 ニコッと微笑む牧が可愛い。 『『いただきまーす!』』 二人で食卓を挟みながら食べ始めた。 『で、部長のことどうするんですか?』 『えっ?どうってー?』 『春田さん、そういうとこですよ!そういうとこ!』 『何が?』 『はぁ…春田さんがハッキリしないから…』 『えー、でも俺、牧と付き合ってます!って言ったけど?』 『そ、それはそれでいいんですけど……』 味噌汁を飲みながらお椀で顔を隠す牧が愛おしい。 嬉しいときは嬉しいって言えばいいのに。 素直じゃない牧をまた可愛いと思ってしまったりして…。 『じゃなくてね、春田さんが部長にちゃんと断りを入れないと!』 『入れたし!ごめんなさい!ってちゃんと言ったし!なのに付き合ってますって言ったら宣戦布告だもんな。』 『春田さんは隙だらけなんですよ。』 『けっ!』 その後、毒々しい牧に散々説教されシュンとなった俺は、ご飯を食べ終えると自分の部屋に向かいふて寝したのだった。

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