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第3話

『まーきー!バスタオル取ってー!』 『春田さん、また準備しないで入ったんですか?』 『いーじゃん!牧がいるんだしー!』 『ほんっとに…ここ、置いときますよ!』 『まーきー!一緒に入る?』 『な、何言ってるんですか!』 なんだか照れているような返事の牧が可愛い。 いつも結構グイグイ来るくせに、俺が迫ろうとするとすぐ照れる。 そんな牧が可愛くてたまらないのだけれど… パタパタと足音が遠ざかって行く。 湯船に浸かりながら今日のことを考えてみた。 宣言しちゃ、まずかったかなぁ…? どうしても牧の気持ちに応えたくて取った行動だったんだけど… ブクブクとお湯に口で気泡を作りながら悩む自分に、女子か!とツッコミを入れながら風呂から上がったのだった。

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