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after story 45

「限界? そうだな。見ての通りだ」 「っっ!!」  スラックスと下着を一緒にずらした時、佑月の頬を(はた)く勢いでソレは飛び出してきた。あまりにも驚き過ぎて、佑月は一瞬唖然としてしまう。いつ見ても見慣れることはない須藤の男根。こんなに大きく、立派なモノが、排泄を目的とした小さな孔に入ることが、どうしても信じられなかった。 「きょ……凶器……」 「お前の中に入りたくて疼くんだが、まだなのか?」 「ま、まだ……まだダメだ」  佑月の視線は巨根に貼り付いたまま、須藤の高級靴と靴下を脱がすと、スラックスを取り去り、全裸にした。お互いがやっと全裸状態。性器から目が離せないのは立派過ぎて見惚れてる部分もあるが、大半が目を離した隙に、自分を貫いてくるのではという緊張のせいでもあった。 「こ、このままだと辛いだろうから、一回抜いておこう。うん、それがいいな……」  自分にそう言い聞かせるように呟き、佑月は須藤の熱く脈打つ太い茎を握った。緩く摩擦を与えるだけで、ビクビクと太い血管が浮き出て、いま須藤の血液は、全てここに集中してるんではないのかと思う程だ。 「佑月、尻をこっちに向けろ」 「な、なんで?」  咄嗟に腰を引いた佑月に、須藤は腕を掴んで引き寄せようとした。もちろんそれを「触るな」とはね除ける。 「ほぐすだけだ」 「ダメだ。それもまだダメ」 「おい、こっちはもう我慢の糸が切れるぞ」 「わ、分かってる。だからちょっと待って……」  どうしてここまで意地になってるのかと、須藤は思ってるかもしれない。でもいつでも受け身のままでは、恋人としてどうなのかと思う。佑月だって男なのだ。奉仕したのだって数えるまでもなく、極端に少ない。だから今は須藤には完全な受け身でいてほしかった。

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