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after story 73
「フフ……」
須藤の腕の中で佑月の声が思わずともれる。そんな佑月に須藤は「どうした?」と優しく問いかけてくる。
「うん、温かいなって思って」
「そうか」
この先須藤の隣にいれば、あらゆる困難に見舞われる事は何度もあるだろう。過去にあったように、事件に巻き込まれたり、心身ともに深く傷つくことだってきっとある。
だがこの愛しい男の傍にいれば、抱き締めてもらえれば、何でも乗り越えられる気がする。いや、きっと乗り越えられる。それほどに須藤の腕の中は安らげる場所なのだ。
──願わくは、このまま同じ時をずっと重ねていきたい。そう、強く思わずにはいられない佑月がいた──……。
fin
⚫こちらの続き【J.O.A.T】-second-更新中です。
順調な交際だった二人に黒い影が襲う。
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