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朝食を食べ終わったあと、俺と智駿さんは寄り添い合いながらテレビをみていた。テレビをみる、とは言ってもたぶんお互いテレビの内容は頭に入っていない。今放送しているのは、東京の美味しいカフェとかの紹介をする番組で、俺たちはスイーツなんかが映るたびに「おいしそうですねー」なんて上の空の会話を交わしていた。
手を握って、指を絡めて。感じる相手の熱に、微睡む。そんな幸せを感じるのが、今の時間。
「梓乃くん」
「はい……んっ、」
俺の髪を撫でていた智駿さんの手が、するりと俺の頬を撫ぜる。そして、引き寄せられるように、唇を重ねられた。
「んっ……ふっ……」
くしゃくしゃと髪をかき混ぜられながら、深いキスをする。舌を絡めて、溶け合って、信じられないくらいに気持ちいい。俺はたまらず甘えるようにして智駿さんの首に腕を回して、全身を預ける。そうすれば腰のあたりをぐいっと抱かれて、身体の奥が、きゅんっとした。
「んっ……んんっ……」
鼻をぬけるような声が漏れる。朝の日差しがぽかぽかと暖かくて、触れ合ったところはふわふわと暖かくて、幸せだ。こうしてだらだらとしながらキスをして、くちゅくちゅとした音にちょっといやらしい気分になってお尻がきゅんきゅんしちゃって、そんなふうにして時間を溶かしていくのは、なんとも贅沢というか。
「んっ……」
お尻のあたりに手を回される。そして、ゆっくりと揉みしだかれた。お尻の肉がぐうっと掴まれるたびに、俺の身体がぴくんっと疼く。俺、こんなことでも感じちゃうみたいだ。
「あんっ……ちはやさん……」
「今日、エッチなことばかりしちゃいそう」
「……しちゃいましょう、……智駿さん、好きですか、エッチなこと」
「んー? エッチが好きっていうか梓乃くんが感じているところひたすら見ていたいっていうか」
「そ、そんな……」
智駿さんの言っていることは、恥ずかしい。これならエッチ好きって言われてエッチしまくるほうがまだ健全(?)というか。俺の感じているところ見るのが好きなんて……俺、今日、まだまだイかされちゃうのかな。考えるだけでゾクゾクするけど、ちょっと悪い気も、するような。
「……智駿さん、智駿さんも、気持ちよくしてあげたいです」
えっ、と智駿さんの声が聞こえると同時に、俺は智駿さんのスボンに手をかけた。
「し、「梓乃くん⁉」
「……舐めたい、です」
「ちょっ……ええっ⁉」
いっぱい、俺の身体を愛してくれたから。俺も智駿さんのところを気持ちよくさせてあげたい。でも、俺は智駿さんみたいに上手く身体を触って気持ちよくすることなんてできないし、そもそも智駿さんが俺みたいに全身が敏感なんてことはたぶん、ないし。だから、男の人にするご奉仕っていったらこれかなって思った。男ならまあ、されたいと思うアレだ。フェラ。
「まって、そんな、無理しなくてもいいよ……!」
「無理してないです……俺が、したいんです」
チンコをとりだそうとする俺に、智駿さんが必死に制止をかける。たぶん、フェラって苦しいイメージがあるから俺にさせたくないんだと思う。でも、俺は別に無理してやろうとしているわけじゃない。したいのだ、ほんとうに。智駿さんの前に跪いて、チンコを口に突っ込まれたい。そして、ご奉仕、させて欲しい。なんかフェラって俺の中では男が女を支配する行為みたいな印象があって、俺はその女役を智駿さん相手にしたいのだ。
「わ……」
口いっぱいのチンコでひいひい言いたいなあ、なんて、噎せて苦しい思いしたいなあなんて、思ってた。でも、でてきた智駿さんのチンコをみて、ちょっとびっくりした。
「……」
智駿さんが若干顔を赤らめている。
おっきい。智駿さんの、おっきかった。
俺のよりもずっと、そして予想だけど勃起したら俺の使っているディルドよりも大きいんじゃないかなあ、ってくらい。これは、俺のお尻に挿れるのを躊躇うわけだ。指で軽く慣らして入るようなものじゃない。
「おっきい、ですね」
「んー、恥ずかしいな、」
智駿さんのものに指を添えて、恐る恐る口を近づける。智駿さんは観念したようで、抵抗はもうしてこなかった。あとは、俺が始めればいいだけ。
ちょっと、ドキドキした。上手にできるかなって。実のことをいえば、フェラをちょくちょく練習していた。ディルドを使ってだ。ディルドは、まあ、ゴム臭くて口にいれると結構気持ち悪いんだけど、いつか智駿さんにフェラするときに上手くできるようにって練習していた。AVをみながら女優の真似をして大胆にディルドをしゃぶったりしていた。顔を揺すりながら自らの喉に負荷を与えるようにズボズボとしたりもしていた。……でも、こうして実際に智駿さんにフェラをするとなると。練習のときみたいに激しくはできない。あんな、いかにもフェラ大好きですみたいなやり方をしたら、たぶん智駿さん、引くと思う。だから、せっかくの練習は無意味なものとなって、俺は智駿さんのものを前にしてどうやってやったらいいのかな、って考え始めていた。
「ん……」
遠慮がちに智駿さんのものに口付けてみた。
あ……智駿さんの、だ。
ふわっと頭のなかがピンク色に染まる。俺、今、智駿さんにご奉仕しているんだなって思うときゅんきゅんした。
「んんっ……」
もっと。智駿さん。
欲しくて欲しくてたまらなくなった。口の中を智駿さんでいっぱいにしたい。俺は我慢できずにずるるっと智駿さんのを口の中にいれていって、味わうように目を閉じる。
……幸せ。
智駿さんの、もっと味わいたい、舐めたい。俺は夢中になって、智駿さんのものを舐めだした。顔を動かしてずっぽずっぽと抜き差ししたり、竿にちゅうちゅう吸い付いたり、智駿さんのが唾液でべたべたになるまでいっぱい舐めた。
「梓乃くん……」
「……あっ、」
夢中になりすぎて、智駿さんの前でチンコ大好きみたいなフェラ、してしまった。引かれるからやめようって思った手前で、早速。名前を呼ばれて気が付いて、智駿さん変な顔とかしてないかなってびくびく顔をあげたら……
「ちはや、さん……」
ゾクゾクッとした。智駿さんの顔は、焦りとか欲情とか、そんなものを押さえ込んだものだったのだ。今にも俺を食べてしまいそうな目付きなのに、それを必死に堪えているような。
「ちはやさん……気持ちいい……?」
「うん……梓乃くん。気持ちいい」
「よかった……」
嬉しい。嬉しい、嬉しい。智駿さん、気持ちいいって思ってくれている。もっとがんばる、智駿さん、みてて。
「あっ……」
ちょっとずつ、智駿さんのものが堅くなってゆく。むくむくと俺の口と手のなかで大きくなっていくそれは……やっぱり、おおきかった。ディルドより、おっきい。あっ、このチンコ、俺のお尻にはいるのかな。太いな、長いな、こんなのでガッツンガッツン突かれたら……
「んぅッ……!」
ゾクンッ、と腰が跳ねた。想像したら、アソコが悦んじゃったみたいだ。ああ、これ、帰ったらいっぱいお尻にディルド突っ込んで柔らかくしておかないとな。智駿さんのこの大きいやつ受け入れられるようにならなくちゃ。
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