「あっ、あぁっ……んんっ、イクっ……」 「いいこ、梓乃くん」 「やだっ……なかに、欲しっ……なかで、イきたっ……あぁんっ……」 「挿れなくてもイけるね、梓乃くん。いいこ」 「あぁッ……！」 　ビックン、と俺の身体が大きく震える。その瞬間俺は「はぁんっ……！」なんて甲高い声を出して、イってしまった。智駿さんは腰を揺らすのをやめると、俺をぎゅっと後ろから抱きしめて、ぼふっとベッドに横になる。 「あぁん……」 「まだ、気持ちいいね、梓乃くん」 　イっても、俺の身体の火照りはひくことがない。チンコも勃ったまま。智駿さんは俺の乳首をきゅうっとつまみあげると、それでピクンッと反応した俺をみて、くすくすと笑った。 「なかで、イきたいんだね、梓乃くん」 「なか……いれて、欲し……、んんっ」 「指でイかせてあげる」 　智駿さんがずぼっと指を俺の口に突っ込んできた。「舐めて」って囁かれて、俺はちゅうちゅうと智駿さんの指を吸う。 　ほんとうは智駿さんのチンコでイかせて欲しい。でも、指でもすごく嬉しい。さっき、シャワーを浴びる前にちょっとだけなかをいじられて、それからなかが疼いて仕方なかった。なかでイクってどんな感じなんだろうって、ワクワクがとまらなかった。チンコでイクのも乳首イキするのも、お尻の入り口でイクのも、気持ちいいけど……やっぱり奥をぐっちゃぐちゃに掻き回されてイきたい。 「あっ……」 　俺の口から引き抜かれた智駿さんの指は、俺の唾液でべたべただった。口のなかはたぶん俺がえずかないように優しく掻き回してくれたんだけど、それでも唾液の分泌をコントロールできなかった。智駿さんの指についた唾液が、俺が智駿さんにいじめられた証だと思うと、ゾクゾクする。 「ほら、梓乃くん……欲しかったんでしょ、これ」 「んっ、んぅっ……！」 　にゅる、とアソコに智駿さんの指が滑り込んでくる。それだけでゾクンゾクンしたのに……そのまま指が、とうとう待ち望んだ、ソコに…… 「はっ……あぁあっ……」 　つぷぷ、と入り込んできた。ずるっとそのまま指はゆっくりゆっくり進んできて、その間俺はのけぞってぎゅっとシーツを掴んでいた。 「あーっ……！」 　はいってきた、それだけなのに凄まじい快感。散々焦らされたせいか、怖いくらいに気持ちいい。自分でも智駿さんの指をぎゅうぎゅうに締め付けているのがわかるくらい、俺のお尻は締まっている。 「んぅっ、んんぅんっ……！」 　もう片方の手で、つんと強調された乳首を摘まれた。パチ、と視界にスパークがはしる。これ、ヤバイやつだ。このままだと、イキまくって意識、飛ぶ。 「だめっ……だめぇっ……」 「なかでイきたかったんじゃないの？ これからいっぱいなかでイかせてあげるよ？」 「だっ……あぁあっ！」 　ヤバイヤバイ、そう思った俺はイかないように必死に堪えた。それなのに、智駿さんは残酷。乳首を俺が好きな、きゅーって引っ張ってからコリコリするやつを存分にやってきて、そしてお尻のなかをぐるぐると掻き回したり、ぷちゅぷちゅとピストンしてきたりする。今までの焦らしはなんだよってくらい、絶え間なく快楽を与えてくる。 「いいよ、いっぱいイって、梓乃くん」 「あぁんっ！ んぁっ！ はぁっ、ん！」 　乳首とお尻でイっちゃう。ビクビクッて身体が震えまくる。お尻は熱くて熱くて蕩けてしまいそうで、とろっとろになっていた。 「気持ちいい？ 梓乃くん」 「気持ちいいっ……！ 気持ちいい……」 「乳首、気持ちいい？」 「乳首きもちいい……！」 「そう、ほら、ぎゅーっ」 「あぁんっ！ きもちいい……！ 乳首きもちいい……！ 乳首イっちゃう……！」 「お尻は？ ほら、ここ、好きでしょ？」 「あっ！ あぁあっ！ そこっ、もっとごりごりしてっ！ おくっ、おくのほうっ、もっと……！」 　自分がもう、何を言っているのかわからない。智駿さんに誘導されるように欲しいところを素直に言うと、気持ちよかった。そして智駿さんは、俺が欲しいって言えばやってくれた。あんなに焦らされまくった後だったから、それがとにかく嬉しい。だから、俺は何も我慢しなかった。言った。欲しいコト、全部、言った。 「あっ、あっ、あっ、」 　ふわ、ふわ、と意識が朧げになってゆく。くっちゅくっちゅと自分のアソコがいじめられている音が、ぼんやりと響いて聞こえる。 　これ、ほんとに、やばい。 　やばい、あ、やばい、やばい…… 「あっ……あぁあぁあっ……」 　感じるところを惜しげなく責められまくって、俺は……とうとう、イった。触られてもいないチンコからだらだらとなんだかよくわからない液体をこぼしながらガクガクと震えて、そして、イった。 「あ……あ……」 　ぴく、ぴく、と震える俺を、智駿さんが抱きしめる。ころんと仰向けにされて覆いかぶさられて、ちゅ、ちゅ、と顔のいたるところにキスをされて、俺はうっとりとしてしまって目を閉じた。 　気持ちいい。お尻でイクのって、こんな感じなんだ……。身体の奥がぎゅーってなるような感覚と、何かが「くる」感覚。チンコでイクのとは全然違う。イった後もふわふわして、ヒクヒクして、気持ちよくて……このまま浸っていたくて、動けない。 「ち、はやさん……」 　責められているときにずっと、俺の腰にあたっていた智駿さんの堅いものを思い出す。智駿さんも、それ……どうにかしないと、ぼんやりする頭でそう思った。 「ちはやさん……かけて」 「え……？」 「俺のからだの上に……ちはやさんのせーえき、出して……」 　イってふわふわして気持ちいい身体で、智駿さんの精液が欲しい。ほんとうはなかに注ぎ込んで欲しいけれど、智駿さんはきっとしてくれない。でも……かけるだけなら、いいよね。 「梓乃くん……」 　智駿さんの目が、炎のようにゆら、と揺らめく。あ、この目、好き……。 　自分のものをしごきはじめた智駿さんをみて、俺はぽーっとしていた。感覚的には、犯されたあとみたいな感じかな。快楽でどろどろにされて、そのあと精液をぶっかけられる。もちろん俺はそんなことされたくないけど、智駿さんになら、されたい。何回もイかされて動けなくされて、そしてその身体に、精液をかけられる。ほんとうに、智駿さんに支配されているみたいで、最高に気持ちいい。 「梓乃くん、いいの？」 「いっぱい、かけてください……」 「梓乃くんっ、……」 　こういうところで遠慮しちゃう智駿さんは、やっぱり優しい人だ。サディストで俺のことをトロトロにしたいけれど、酷いことがしたいわけではない。でも、智駿さん……俺、たぶん智駿さんの思ってる以上にドエムだよ。もっともっと、酷いことして欲しい。 「んっ……」 　ぴ、と智駿さんの精液が俺の上半身にかかる。白い、液体が、俺の胸に。 「あ……」 　胸についた、それを感じて俺は無意識にそこに手を這わせる。涙で歪む視界のなか、智駿さんの精液がぬらぬらとテカっていて、それが俺の胸についていて……いやらしい。 「ぁんっ……ちはやさん……」 　幸せ。智駿さんに精液かけられて、俺、幸せ……。 「梓乃くん……」 　気持ちよくて、頭がぼーっとして、動けないでいると。智駿さんがかすれ声で、俺の名前を呼ぶ。 「からだ、よごれちゃったね。お風呂はいろう」