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「ん……」
セックスが終わって、二人で一つの布団にもぐる。なんというか、俺も体力がついてきたと思う。セックスの後も気を失うことなく、こうして事後の余韻にまどろむことができるようになってきた。全身がだるくて、頭がぼんやりとして、智駿さんの精液のはいっているお腹はぽかぽかして。エッチの後って、すごく気持ちいい。
浴衣を大きくはだけさせて肌を露出している智駿さんに、全裸で腕枕をしてもらっていると、智駿さんの女って感じがして幸せだ。俺はぽやんとしながら智駿さんにくっついて、ぼーっとしていた。
「旅行……終わっちゃうね」
「はい……」
「また、いこうか」
「……次は、どこにいきますか?」
「東京にお菓子でも食べに行く? 知り合いが何人か東京でパティシエしてるし」
「ほんとですか……! いきたいです……」
夜の闇に溶けていくような、ぽそぽそとした声色でピロートークってやつをする。すっごく甘いなあって思っている内に眠気がピークに達していて、俺はいつの間にか眠ってしまっていた。
pont-neuf~十字の橋とフランボワーズ〜 fin
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