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「ふふ、梓乃くん。もっとガンガンきてもいいんだよ」 「あっ……!」  ゾクンッ、と電流が貫いたような感覚に、俺は思わず声をあげる。智駿さんさんが……バスローブの上から、お尻の穴をぐりぐりと弄ってきているみたいだ。 「梓乃くんが攻めてこないと僕が攻めるしかなくなっちゃう」 「んっ……あ、っ……ひ……」 「ねえ、梓乃くん」 「ふっ……あぁっ……! あっ……、きょ、今日は……俺が……!」 「わっ」  智駿さんが油断してセラにあんなことをされるから、こうして俺が躾けてやるって思っているのに。俺の身体はすっかり抱かれる身体になっていて、なかなか攻めることができない。でも、がんばるんだ。今日は俺がリードするんだ。そう思って……俺は、きゅ、と智駿さんのものを軽く掴んでやった。  智駿さんは虚を衝かれた、そんな様子だった。びっくりしたような顔して、びくっと体を震わせる。  俺ばっかり攻められるわけにはいかないんだ。俺も智駿さんのことを感じさせてやる。そう心の中では必死に強気になって、俺は智駿さんのものを扱き始めた。 「……っ、梓乃くん、がんばるね」 「あっ……んぁっ……智駿さんこそ……ぁひっ……何、反撃してるんですか……」 「んー?」  智駿さんの攻撃が、俺をじわじわと攻め立てる。両手合わせて5、6本くらいの指でぐいぐいとお尻の穴をいじくってくる。俺の調教されきったお尻は奥を求めてきゅうきゅうとなかがうねりだすけれど、バスローブ越しの刺激だからもちろんなかにははいってこない。俺は智駿さんへの攻撃をがんばりつつも、腰がビクビクして頭がぼーっとしてきてしまった。 「あっ……あふっ……」 「手が休まっているよ」 「んんっ……」 「あは、がんばれ」  ビクンッ、ビクンッ、と震えながら、俺は必死に智駿さんのものを扱く。でも、力の入らない手でゆるゆると扱いたところで智駿さんの攻撃が止むことはなかった。さらにお尻の穴のぐりぐりが強まってきて、その振動がなかに伝わってきてなかも感じ始めてしまう。 「んぁっ……あっ……」 「ねぇ、梓乃くん。僕のものを触ってくれるならさ、」 「う……」  もう敗北寸前になっている俺に、智駿さんが微笑みかける。そうすると、智駿さんはするりと俺の手元に手を伸ばしてきた。そして、俺の手をとると、自身のものと俺のものを一緒に掴ませてくる。 「梓乃くんのものも一緒に扱いて」 「……っ、」  智駿さんは俺の返事を聞くこともなく、再びお尻の穴を弄りだした。そろそろ俺のものからはエッチな汁がこぼれだしてくる。ぐっ、ぐっ、とお尻の穴に指を押し込まれるたび、にゅうっとチンコの先から出てくるのだ。  もう、拒否することなんてできない。ここで結局智駿さんの命令に下ってしまうことになるけれど……こうして智駿さんを感じさせられるならまだ敗北は決定じゃない。俺は意を決して、自分のチンコと一緒に智駿さんのものを握って、自分のチンコからでてくるエッチな汁を使いながら扱き始めた。 「あぁっ……あっ……」 「ん、気持ちいい、梓乃くん」  熱い。智駿さんのものが俺のにぴったりと当たっていて、熱い。お尻の穴とチンコ、両方感じてしまうとおかしくなりそうになる。でも、智駿さんも良さそうにしていたから、扱くスピードを上げてみた。 「ふ、ぁっ……ひっ、……あっ……」  にちゅにちゅと俺のエッチな汁が音をたてる。腰がガクガク揺れて身体が崩れ落ちてしまいそうになるけれど、智駿さんに負けたくないと思って必死に手を動かした。  見下ろした先の智駿さんの瞳が眇められる。こめかみのあたりに汗をかいていて、それが怖いくらいに色っぽい。ゾクゾクッとしてしまって、俺はそれでまた奥の方がきゅんっとしてしまう。 「ひっ、あっ……んゃっ……あ、」 「……っ、ほら、梓乃くん……もっとやってもいいんだよ、」 「んんっ……!」  智駿さんがくぱっと俺のお尻の肉をひらいて、そこにぐりぐりと指を突っ込んでくる。バスローブのもさもさとした感覚がお尻の穴に食い込んできて、アソコがじんじんとしてくる。  前からも後ろからも。ぐいぐいと刺激が俺を責め立ててきて、俺の限界はあっという間に訪れた。じわーっと熱がせり上がってくるような感覚を覚えて、下半身が硬直しだす。 「ひっ……、で、でちゃ……」 「……まだ、僕は出してないのに?」 「う、う……」  早い。まだ負けるには早い。でもこれ以上チンコを弄っていたら、我慢はできない。イったらもう、智駿さんに最後までイかされ続けるのは目に見えている。 「ふっ、……」  俺は諦めて、智駿さんのものからぱっと手を離した。強烈な快楽から解放されれば、身体からがくんと力が抜けてぱたんと智駿さんの上に倒れてしまう。 「お、……俺ばっかり、前も後ろもされたら……ず、ズルいじゃないですか……!」 「そう?」 「そうです……!」  そうだ、俺の方が与えられている刺激が多い。俺の方が先にイッちゃうのは当然のことだ。  まだ、負けていない。絶対に今日は俺が智駿さんのことをひいひい言わせてやる。  智駿さんの上ではあはあと息をしつつ、じっと智駿さんのことをにらみあげれば、智駿さんはいつものように笑っていた。俺の言い分をわかっているのだろうか。 「じゃあ、公平にいこっか」 「……そう、公平にですよ……! 俺ばっかり……!」 「うん、じゃあ梓乃くん、こっちにお尻向けて」 「へっ」 ――何?   俺が意味がわからないって思いながら智駿さんの顔を凝視したけれど、智駿さんの微笑みは変わらず。また俺ばっかり責められるのかなって思ったけれど……今俺が強いられている体勢を頭の中に浮かべて気付いた。この体勢なら、俺も智駿さんのものを舐めたりして責められる。ようするに、69をするってことだ。 「……っ」  結構、恥ずかしい。一回もやったことがないというわけではないけれど、するときは大抵俺があっさりとダウンしてあまり智駿さんを責められない。  できるかな……ドキドキとしながら俺は、智駿さんにお尻を向ける。

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