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「ほんとうに、ごめんね」
エッチが終わって、ベッドの上に横になっている時に、智駿さんがぽそりと言ってきた。俺はぼーっとしながら智駿さんに抱きしめられて、なんのことだろうなんて思ってしまう。
「僕は人を突き放すのが苦手で……ちょっと怪しいなって思っても、強く拒絶できないんだよね。だからああやって梓乃くんに嫌な思いをさせちゃって。もちろん、だからって浮気なんて絶対にするつもりはないんだけど……」
「……ああ、」
そういえばそのことで俺はずっと智駿さんに迫っていたんだった。智駿さんに愛されていることを再確認して満足して、すっかりそのことが頭から抜けていた。そもそも智駿さんはそうは言っているけれどいざとなれば絶対に拒否するし、俺以外の人とそういうことなんてしないし。そんなことはわかっていたから、俺は怒ってなんていない。
「もちろんです、智駿さん。俺以外の人のことなんて、みないでください」
「……ふふ、」
智駿さんが布団の中で手を繋いできて、微笑んでくる。そして、「はい」と言って嬉しそうに頬を染めた。
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