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――彼と、僕の間には、隔たりがあると思っていた。だって梓乃くんは、クラスの人気者で、憧れの人で、教室の隅っこで机に向かっていることしかできない僕とは、不釣り合いだと思ったから。  でも、隔たりを作っていたのは、自分自身だったのだと、今になって気付く。彼は、僕を友達だと思っていてくれた。 「昔みたいに、手だけのモデルならやってもいいよ」 「えー、全身絵を……」 「彼氏に禁止されたから、だめー」 「くっ……リア充め」  昔の僕に、言いたいのだ。  君のそばに、大切な友達はいただろうって。 Claufoutis~プディングに色鮮やかなチェリーを~ fin

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