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「かわいい、……」 「ん……」  僕は梓乃くんにキスをしながら……お尻の穴に、指をいれていった。 「んんっ……ん……」  ぬぷぷ、と指はあっさりとなかにはいってゆく。梓乃くんのお尻の穴は、すっかり柔らかくなった。初めて梓乃くんのここを触った時は、なかに指やペニスを挿れるのが容易ではなかったけれど……今や、あっさりと受け入れられる。ぎゅっと締まっていたお尻の穴は、エッチのときはぐずぐずに蕩けてものすごくいやらしい穴へと変貌する。それほどに、僕が梓乃くんのここを調教したということだ。エッチなことをするための穴になってしまっている。 「んぅ……あぁん」 「柔らかいね」 「あぁ……」  指を、二本、三本……増やしてゆく。なかはうねりながら僕の指を受け入れていて、梓乃くんが感じるたびにきゅうっ、きゅうっ、と収縮する。  前立腺を弄ると、梓乃くんはすぐにところてんする。なでなで、くるくる、ぐっ、と刺激してあげれば、梓乃くんは腰をがくがくと揺らし、ペニスからとろとろとエッチな汁を垂らしてくれる。なかを弄ると梓乃くんはイキっぱなしになるから、ほんとうに可愛いんだ。 「梓乃くん。挿れるね」 「ちはやさんっ……はやくっ……」  堅くなったものの先を、梓乃くんのお尻の穴はにぴたりと当てる。そうすると梓乃くんのそこは、ヒクヒクッ、と細かく痙攣して、僕のものを欲しがってくれる。さらになかに吸い込もうときゅうきゅうと吸い付いてくれるから、これだけでも気持ちいい。  じわりと熱が先のほうから浸透してくる感覚が、僕を急かす。梓乃くんの表情が、僕を煽る。「はやく」と僕を誘う掠れた、それでいて湿っぽい声はすごく色気があって、理性が壊れそうになる。 「んっ……」  でも、一気にはいかない。ゆっくりされて焦らされているときの梓乃くんが、すごく可愛いから。僕自身、結構焦れているけれど、こうしてゆっくりするのが好きだから必死に抑えている。  じりじりと腰を 押し進めていって、梓乃くんの前立腺をぐいっと押したりして、ゆっくり、ゆっくりと奥へ向かう。そして、ずっと進んだところで、最後の最後にグンッと強く突き上げると、 「ひぁあっ……!」  ビクンッ、と腰を跳ねさせて梓乃くんがイク。梓乃くんの絶頂を僕がコントロールしているような、この感覚はかなり、いい。 「は、ぁ……ちはやさん、……」  ビクビクと震えてイキながら、梓乃くんは自分のお腹を撫でた。僕のものが入っているところを、すりすり、と。「おく、はいってる、ぅ……」と掠れかすれに囁きながらするその行為はゾクッとするくらいに卑猥で、愛おしい。  僕はもっと奥を感じて欲しくなって、ぐりぐりと腰を押し込んだ。そうすれば梓乃くんは口を開けながらのけぞって、息を詰まらせる。奥の方が激しく痙攣していて……また、イッたみたい。かなりすごい快楽を感じていて、視線も定まっていないから辛いはずなのに……梓乃くんは幸せそうな顔をしていた。

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