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 ぐん、ぐん、と何度もそれを半端に押し込まれて、まるでセックスしているように体が揺さぶられる。先っぽだけは布ごと挿入ってきているからセックスしているといえばしているのかもしれないが、奥まで欲しい。もどかしい。  ギシギシとベッドをきしませながら白柳さんが俺を抱き込む。「なあ」と囁かれながら、ぐりっと思い切り布が限界までのびるほどに押し込まれて、俺は少しだけ、イってしまう。 「あ、あっ……」 「セラ、おまえさ、俺だけのものにはなれないの?」 「え、……あ、っ……や、……あ、あ、だめっ……」  脚を掴まれて、ぐぐっと体を折りたたまれた。あそこを曝け出すような恰好をさせられて恥ずかしくて、つい両手で顔を隠してしまう。顔が、熱い。涙が出てくる。  泣きそうになっているのが、羞恥心なのか、快楽からなのか、それとも別の何かなのか。それがわからない。ただただ、ぽろりと雫が目じりからこぼれ出て、止められなかった。 「あっ――、ひ、いっ……、いっ……いく、……いくっ……」  白柳さんは体重をかけるように重いピストンを繰り返してきた。ぐっちょぐっちょとそこは激しく音をたてていて、布が吸いきれなかった俺の漏らした色んな液体がとろとろと太ももを伝い落ちてくる。 「セフレ、いるんだろ。悪いな、実は俺も嫉妬するんだよね」 「んっ……うぅっ――……!」 「なあ、やっぱり縛っちゃだめ? 俺だけのものになってよ」 「あ、ぁあ……あ、……あ……」  強く押し込まれたせいで、下着がずるりと脱げていく。そうすると、張りがゆるくなったのか、白柳さんのものが少し奥の方まではいってきて、あまりの快感に俺の内臓が痙攣した。 「セラ……」 「あ、あぁ……、ああ、あ……あ……ぁ、あ……」

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