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心に秘めた想い(宮本目線)
大学生の江藤さんを、その男はどうやって抱いたんだろう? もしかしてその男と俺は比べられているのだろうか? 普通じゃ満足できなくて、時折指導が入るんじゃないだろうか――
そもそも普通じゃないコトって、何をするんだろう?
俺の知っている知識で考えたら、まずはさっきみたいに縛りあげることだろうか。
エロ系の読み物によく載っている、複雑怪奇な縛り方を真似して江藤さんを縛ったりしたら、俺みたいなアホは間違いなく変な縛り方になった挙句に外れなくなって、超絶叱られること間違いなし!
(――自分がやらかしてしまうであろう失敗よりも、もっとエロいことを妄想したい……)
そうだな。叱られないようにすべくまずは、江藤さんを目隠しして俺の姿を消してから、両方の足首に手首をそれぞれ巻き付けて拘束したら、それなりにエッチじゃね?
殴ることと蹴ることが防げる上に、両膝の中に割って入ってしまえば、触りたい放題じゃないか。嫌がるであろう江藤さんの感じる部分にピンポイントで、ローターを当てたりして――
「……てめぇ、鼻息がすっげえレベルで煩いぞ。俺様の安眠を妨げるなよ」
「ヒィッ! すみません、さっきまでの興奮をそのまま引きずってしまって」
慌てて誤魔化す言葉を口にしたのだが、隣で寝ていた江藤さんがわざわざ起きて、俺を見下ろしてきた。
「さっきまでの興奮を引きずっている、だと?」
遮光カーテンの隙間から入ってくる外の光が、ただならぬ顔つきを照らしていた。
その雰囲気に気圧されて動きが止まった瞬間、布団の中に手を突っ込んで下半身にダイレクトに触ってきた。
「ちょっと、いきなりデリケートな部分を手荒に触らないでくださいよ」
「あれじゃあ足りなかったのか?」
「へっ!?」
俺のお願いを無視して、勃ったままになっている分身を握りしめると、ゆっくりスライドさせる。
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