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第4話

「おいどっちのほうへ逃げた!?」 「そんなに遠くへいってないはずだ」  バタバタと複数の駆ける足音が路地裏に響く。足音が近づくにつれて、アオは身体を小さくして物陰に隠れた。 「チクショウ! あいつ思い切りひとの手を噛みやがって!」 「お前があいつの口に無理矢理突っ込むからだろう。ヒヒッ、よかったじゃねえか。大事なとこ噛み切られなくて」 「うるせえよ! あいつ捕まえたら覚えてろ! 足腰が立たなくなるぐらいぶち込んだら、せいぜい高く売り飛ばしてやる」 「でもさ、それって本当に大丈夫なのか? 後で面倒なことに巻き込まれるのはごめんだぞ」  仲間の心配する声に、別の男がせせら笑った。 「ふん。どうせ船で海外まで連れていかれるんだ。金持ちのジジイにガバガバになるまで掘られて、二度と戻ってはこれねーよ」 「ひえ~、かわいそうだな~」  男たちのケラケラ笑う声が聞こえる。  「もうひとつ」の仕事に出たとき、アオは大きなミスをした。普段だったらアオはもっと慎重に客を選ぶ。そこには少なからず危険が伴うからだ。けれど、仕事をクビになったアオは焦り、万全でない身体はまともな判断力を奪っていた。  相手は三人。一刻も早く金を稼がなければと追いつめられていたアオは、複数での行為を求めてきた客に対して一瞬警戒心を働かせたものの、いつもだったら絶対に断っていただろう仕事を引き受けてしまった。  大丈夫だ、やっていることはいつもとたいして変わらない。三人いっぺんに相手をしたら、その分だけ早く稼げる。やばそうだったら隙を見て逃げればいい・・・・・・。  アオは拭えきれない不安を無理矢理振り払った。ひとりの男に馴れ馴れしく肩を抱かれ、嫌悪感をぐっと堪える。安宿の部屋に入ったその瞬間、アオは男に腹を蹴られ、気がつけば何かわからない染みがついた薄汚い床に転がっていた。 「こいつ、オメガのくせにソソる顔してやがる。せいぜい可愛がってやるから、おとなしくしてろよ。ほら、さっさとケツ出せ」  カチャカチャと、男がベルトに手をかける。  乱暴に下衣を剥かれた。  解さずにそのままぶち込まれたら大怪我をする。焦って逃げようとするアオの尻を、男は苛立たしそうにペチリと叩いた。 「お前、そっちを押さえてろよ」 「へへっ。男だと思って最初はげんなりしたが、案外イケるじゃねえか」  双丘の奥に風を感じた瞬間、アオは恐怖を感じた。  突然抵抗が激しくなったアオを、男たちは黙らせようとした。ガッと鈍い音がした。口の端を殴られ、錆のような味を感じた。声を上げて助けを求めようとしたアオの口を、男の手が押さえた。 「ーーんん・・・・・・っ! んー・・・・・・っ!」  呼吸が苦しい。目尻に生理的な涙が滲んだ。 「ははっ。泣いてるぜ。喜んでるのか? このクソオメガが!」  頬をべろりと舐められ、ナメクジが這ったような感触にぞっとした。 「俺の知り合いにオメガを集めてオークションにかけてるやつがいる。さっきここへ入る前に連絡をしておいた。すぐにくるとよ」  男の言葉に、アオは目を見開いた。一瞬にして、ザッと血の気が引いた。恐怖に冷や汗が背中を伝う。 「んーっ! んんー・・・・・・っ!」  必死で抵抗するが、自分の身体を捕らえている男の手は振り解けない。 「大人しくしろ!」  今度はこめかみのあたりを殴られて、アオはくらりと目眩がした。だめだ、いま意識を失ったら大変なことになる。 「マジか? ・・・・・・でもそれってばれやしないか?」  面倒なことに巻き込まれるのはごめんだと後込みする仲間の声に、アオを殴った男は、ふん、と鼻で笑った。 「バレやしねーよ。初めてじゃねえんだ」 「マジかよ・・・・・・」  アオは自分の口を押さえている男の手が、さっきよりもゆるんでいることに気がついた。男たちのようすを見ながら、慎重にタイミングをはかる。おそらくチャンスは一度きり。  いまだ!   アオは自分の口を押さえている男の手を思い切り噛んだ。男の手が口から外れる。 「・・・・・・痛っ! こいつ噛みやがった!」  次の瞬間、アオは駆け出していた。 「あっ! 待て・・・・・・っ!」  背後から男たちの追いかけてくる足音が聞こえてくる。アオは人通りのないホテルの廊下を駆け抜けると、裏の出入口から外へ飛び出た。  アオは裸足で、脱がされたズボンを拾う時間もなかったから、下半身は裸だった。ジャケットを脱いで、隠すように腰に巻きつける。そんな格好で街を走り抜けるアオを、人々が何事かと視線を寄越す。 「あっ!」  小石か何かの鋭いカケラを踏んで、アオは地面に転がった。見ると小さなガラス片が右足の踵に突き刺さっている。アオは顔を歪めると、ガラス片を指で引き抜いた。痛めた足を引きずるようにして再び歩き出す。そのとき、男たちの声が再び聞こえてきた。 「どこいった!?」 「逃げられたらまずいぞ! 俺たちの顔も見られてるんだ!」 「探せ! 絶対に逃がすな!」  とっさにアオは路地裏に逃げ込んだ。きょろきょろと周囲を見回して、飲食店のゴミ箱の陰に身を隠した。  どうしてこんなことになってしまったのだろう。  恐怖で身体が小さく震えている。首にはショールを巻いているものの、上半身は薄い長袖のシャツを一枚着ているだけ、下半身にいたっては申し訳程度にジャケットを巻き付けているだけという間抜けな格好で、思わず自嘲の笑みが漏れた。  空を見上げると、ビルとビルの合間に、頼りない星の瞬きと、白銀のような細い三日月がのぞいているのが見えた。  さっき見知らぬ男から殴られた口の端は血が滲み、ずきずきと痛みを訴える。  そのとき、バタバタと複数の駆ける足音が路地裏に響いた。アオはびくりとした。少しでも身体が隠れるよう、物陰に小さくなる。 「くっそ! どこいった!?」 「ふん、待てよ。焦るな」  男の声が、苛立ちを見せた仲間を宥める。 「あいつオメガだろ? だったら簡単だ。メスの臭いがぷんぷんするからな」  近くで、ジャリ、と小石を踏む足音が聞こえた。男たちはアオのすぐ側にいる。ドキドキと鼓動が早鐘を打った。 「ほーら、かわいこちゃん。うまく隠れているつもりでも、アンヨが見えてるぞ~」  身を潜めていたゴミ箱を蹴り飛ばされ、凍り付いた瞳を大きく見開いたアオの前に、下卑た笑みを浮かべた男たちの顔があった。 「見~つけた~」 「くそっ! 手間をかけさせやがって! こいっ!」  きつく腕をつかまれ、乱暴に引っ張り上げられた。  アオは、ああ・・・・・・、と絶望した。  もし自分がこのまま戻らなかったら、リコはどうなるだろうか? 理由もわからず、アオに見捨てられたと思うだろうか? この先、身体の弱い弟はひとりで生きていけるだろうか・・・・・・? すべては自分が軽率な行動をとったせいでーー。  そのときだった。薄汚れた路地には不似合いな、花の匂いがした。  花? こんなところに? まさか・・・・・・?  そこには、ひとりの男が立っていた。こんな場所には相応しくない、恐ろしいほどに整った美貌。この間のアルファだ、とアオは気づいた。冷たい、まるで碧い宝石のような瞳がアオを見ている。こんなときなのに、その瞳に吸い込まれそうになった。  アオはくん、と鼻をうごめかした。  すごくいい匂いだった。頭の芯が痺れるような、うっとりする匂い。  男はアオのしぐさに気がつくと、整った顔をひどく嫌そうにしかめた。 「な、何見てやがる」  アオの腕をつかんでいた男は、突然現れたアルファの男に一瞬気圧されたようだったが、はっと我に返ったように虚勢を張った。 「それは合意の上か?」  男の声を聞いた瞬間、アオは胸の奥が震えた。  アルファの男は、ほかの男たちは眼中にはないといったようすで、まっすぐにアオだけを見ている。男が何を考えているかわからなくて、アオはじっと見つめ返した。  碧い、宝石のようなきれいな瞳。 「お前に聞いている。いまの状況は、お前の意思か?」 「そんなわけあるか!」  アオが食ってかかってきたのが予想外だったのか、男の瞳に初めて何か感情の色が浮かんだ。 「おい! 無視すんなよ!」 「お前には聞いてない」 「何っ!?」  アルファの男がすっと視線を合わせると、アオの腕をつかんでいた男は見るからに怯んだようすだった。 「シオン」  そのとき、アオはアルファの男以外にも、彼の背後にもうひとり別の男がいたことに気がついた。  ひどく大きな男だった。アルファの男も背は高いが、それよりも遙かに高い。  彼もまたアルファだ、とアオは気がついた。厳つい風貌は彼がその場にいるだけで威圧感があり、それまで気づかなかったことが不思議なくらいだ。  こんなに間近にアルファを、しかも同時にふたりも見るなんて・・・・・・。  わずかに怯んだ気持ちを見透かされたように、大男はアオを見て目を細めた。 「見たところ、その子は何か犯罪に巻き込まれたようすですね。あなたたち、どうしますか? 騒ぎにしたいですか?」  アオを襲っていた男たちは、ごく普通のベータだ。ふたりのアルファの登場は、彼らにとって明らかに分が悪かった。アルファの男たちが身に纏うオーラは、最初から勝負にすらなっていない。 「ちっ。いくぞ!」  男たちは腹立たしそうに舌打ちすると、逃げるようにその場から去った。 「あ・・・・・・」  助かったのか・・・・・・?  安心した瞬間、緊張が解けた。アオは、その場にへたり込んだ。 「大丈夫ですか?」  ーーあ・・・・・・。  大男は厳つい風貌には似合わない、動物のようなやさしい目をしていた。大男は自分のジャケットを脱ぐと、剥きだしになっていたアオの下半身にかぶせてくれた。とたんに羞恥が戻り、アオはかあっと赤くなった。  再び、かすかな花の薫りがした。こんな時期、花が咲いているわけはない。匂いは、シオンと呼ばれた男のいるほうからするようだ。花の種類など詳しくないアオは、シオンがつけているコロンの匂いだろうと思った。  そのとき、アオはシオンがじっと自分を凝視しているのに気がついた。いったいなんだろう?  シオンは何かを考えるようにじっとアオを見ると、やがて勘違いだとでもいうかのように、小さく頭を振った。 「いくぞ」  シオンは大男に声をかけると、アオをその場に残し、立ち去ろうとした。 「シオン、でも・・・・・・」 「そいつが危険な目に遭ったのは自業自得だ。おおかた甘い口車に乗せられて、ほいほいついていったんじゃないのか。どうせ身体でも売っていたんだろう」  アオは、かあっと赤くなった。ぐっと唇を噛みしめる。  何も言い返すことのできないアオを見て、シオンは冷たく「図星か」と切り捨てた。 「しかし、このまま放っておくのは危険です。見たところ、具合もあまりよくなさそうだ」  シオンはちらっとアオを見た。冷たい氷のような瞳に、背筋までが凍り付きそうになる。シオンは財布から札を数枚取り出すと、アオの上に放った。 「これでいいか? いくぞ」 「シ、シオン!」  くるりと身を翻し、路地から出ていこうとするシオンの後を、大男が慌てて追う。 「待てよ!」  シオンが放った金は、アオが汗水垂らして働いて稼げる給料の半月分にも相当する。これだけあったら、遅れていた家賃が支払える。リコにだっておいしいものを食べさせてやれる。アオだってしばらく身体を売らずにすむかもしれない。喉から手が出るほど欲しい金だった。でもーー。 「あんたに金を恵んでもらう理由はない」  アオは、シオンが放った金をずいと前に突き出した。シオンはアオの突き出した金を受け取ると、 「愚かだな」  と呟いた。 「え?」  アオは、一瞬何を言われたのかわからなかった。おそらくそれはアオの表情にも出ていたのだろう。シオンは面倒くさそうな表情を浮かべると、それでも言葉を続けた。 「だから愚かだと言ったんだ。どんな理由の金だろうと、金は金だ。お前はこれが必要だったんじゃないのか? それをプライドばっかりが高くて、また身体を売るのか? まあ、お前がどんな危険な目に遭おうとも、俺には関係ないがな」 「シオン」  大男がシオンを窘めた。  明らかな侮蔑を含んだシオンの視線に、アオの胸はぎゅっと締めつけられた。彼の瞳は、アオが本当にどうなっても自分には関係がないと告げていた。  それはその通りだ。シオンは何も間違ったことは言っていない。言ってはいないけれど・・・・・・。  アオは、ぎゅっと胸が痛んだ。 「あ、あんたに何がわかるんだよ!」  それが単なるアオの八つ当たりだということはわかっていた。彼らはただ偶然通りかかったにすぎない。それどこか、アオが危ない目に遭いそうなところを助けてくれた。けれど、これまで散々虐げられ、傷ついてきた心が、アルファへのコンプレックスが、アオを引くに引けないところへ追いつめていた。  蔑まされた目で見られることはとっくに慣れている。それなのになぜだろう、シオンにそんな目で見られるだけで、胸が苦しくなって、泣きたいような気持ちになるのは。  悔しさがこみ上げる。  オメガで生まれたことは、アオのせいではないはずだ。けれど、世の中それがすべてなのだ。アルファが社会の頂点を仕切る世界。オメガに生まれついた時点で、アオの将来は決まっていたといってもいい。抜け出すのは決して容易なことではない。  アオはうつむき、唇を噛みしめた。いまごろ、部屋でひとりアオの帰りを待っているリコを思い浮かべる。朝、アオが家を出るとき、身体がだるそうな自分を気遣って、リコは何も言わなかった。けれどそんなリコのほうだって、少しだけ具合が悪そうなことにアオは気づいていた。先の見えない不安が、アオを押しつぶす。真っ暗なトンネルの中にいるみたいだーー。  アオは顔を上げると、シオンを睨みつけた。目の前の男はきっと、アオのような思いをしたことはないのだろう。  シオンは何だと問うように、眉をひそめた。 「アルファであるエリートのあんたに、俺たちの何がわかるんだよ!」  それはアオの心の叫びでもあった。アオだって、何も好き好んでこんな生活を送っているわけではない。いつ食べるものや住む場所さえ失うかもしれない先の言えない不安。大事な弟に満足な教育も受けさせてやれない惨めさ。  誰が好き好んで見知らぬ男に身体を売るか。そうでもしなければ食べていけないからだ。病弱な弟に薬も買ってやれないからだ。汚れたものなど一度も触れたこともない顔をしたアルファである男になんてわかるわけがない。 「ああ。わからないな」 「・・・・・・え?」 「いまの生活が嫌なら抜け出せばいい。たいした努力もせずに不満ばかり述べている者の気持ちなどわかりたくもない」  シオン、と大男がシオンの腕に触れる。シオンの目には、ほんのわずかな疑問も浮かんではいなかった。おそらく彼は、本当にそうできるものだと信じているのだろう。  アオの胸を、冷たい風が吹き抜ける。心の中が空っぽになってしまったみたいだった。  きっと何をどう説明したとしても、シオンにはわからないのだ。最初からアオとは住む世界が違う。  ははっと乾いた笑みを浮かべるアオに、シオンが怪訝な顔をする。そのとき、またあの花の匂いがした。気のせいか、匂いはさっきよりも強くなった気がする。 「なあ、あんた何か・・・・・・」  香水をつけていないか?  そうアオが訊ねようとしたときだった。  どくん。  心臓が大きく音をたてる。あまりに大きな音に、アオは一瞬その音が、自分の耳の外で聞こえたのかと思った。  どくん。どくん・・・・・・。  鼓動が早鐘を打つ。ぐらりと目眩がした。体温が一気に上昇し、全身の汗が噴き出す。血が沸騰するようだ。 「お前まさか・・・・・・」  シオンが驚愕に満ちた顔で、アオを凝視する。  何? 何がまさかなんだよ?  そう訊ねたいのに、喉の奥が詰まったように、声が出ない。 「お前が”運命のつがい”だというのか?」  ”運命のつがい”・・・・・・?  額に汗が滲む。まるで発情期がきたような身体の反応に、アオはシオンの言葉の意味を深く考えることができない。 「シオン、まさか彼が・・・・・・?」 「・・・・・・だとしても関係ない」  気が遠くなりそうな意識の中、ぼそぼそと彼らの話し声が聞こえてくる。何を話しているのかはわからないが、大男が焦っているのに比べて、シオンの声は苛立っているように感じられた。  何だよ、俺がいったい何をしたというんだよ。さっきからいったい何を言ってるんだ?  シオンが身動きするたびに、空気の流れが動き、花の匂いはますます強くなった。  頭の芯がぼうっと痺れる。  こんなの変だ。シオンのことなど何も知らないのに、身体をすり寄せたくなる。抱いてくれと縋りたくなる。  無意識のうちにシオンのほうに伸ばした手を、「触るな!」と振り払われた。 「何だよ、それ・・・・・・」  ずきずきと胸が痛んだ。こんなことぐらいで傷ついているなんて知られたくないのに、シオンの表情からアオはそれが叶わなかったことを知る。シオンは舌打ちすると、アオから顔をそむけた。 「そのクソ忌々しい匂いをまき散らしてるんじゃない」 「な・・・・・・っ!」  ひどい言葉を言われているのだという自覚はあった。あまりの言葉に、普段のアオなら文句のひとつやふたつ言い返しているはずだった。なのになぜだかその瞬間、アオはシオンから見捨てられたのだと感じた。  どうしてこんなに胸が痛むのだろう。こんなやつにどう思われたって、自分には関係ないはずなのに。そんな目で見られることなんて、とっくに慣れているはずなのに。  再び目眩がした。 「・・・・・・とりあえずは屋敷に連れて帰る」 「そうですね。これからのことを考えないと」  おそらく自分のことを相談しているのはわかったが、シオンたちが何を話しているのかまではわからなかった。  ドッ、ドッ、ドッ、と鼓動が大きな音を立てている。  俺は帰る、と言ったつもりが、「おれぁかえる」と呂律が回っていないことにもアオは気づかなかった。  視界がぐるぐると回る。だめだ、気持ちが悪い・・・・・・。 「おい。お前具合が悪いのか?」  シオンが何かを言った気がするが、次の瞬間、アオの意識はフェードアウトした。

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