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第67話 繋がる心と身体 ※
銀ちゃんの部屋に入るなり、俺は固まってしまう。部屋には、すでに布団が敷かれていた。
ーーまずい、緊張してきた…。
とりあえず、どこかに座ろうとウロウロとしてると、部屋の隅に銀ちゃんの浴衣が畳んで置いてあるのを見つけた。
手に取って顔を近付けると、銀ちゃんの匂いがする。
ーー俺の大好きな匂い…、落ち着く…。
浴衣を広げて羽織ってみる。袖も裾もおかしいぐらい余ってしまって、くすくす笑った。
でも銀ちゃんの匂いに包まれて、まるで抱きしめられてるように錯覚する。
その時、風呂場のドアが開く音が聞こえて、俺は慌てて浴衣を脱ごうとして裾を踏み、布団の上に転んでしまった。
すぐに部屋の扉が開いて、銀ちゃんが入って来た。俺を見ると無言で傍に来て、上から被さり抱きしめる。
「はあっ、おまえ…何してんの?」
「あ、ごめん…っ、だってこの浴衣、銀ちゃんの匂いがするから…あっ」
俺がそう言った途端、銀ちゃんが俺から浴衣を剥ぎ取った。
両手で俺の頰を挟み、至近距離で囁く。
「ほんとにおまえは…。俺の匂いが好きなら、幾らでも身体の外も中にもつけてやる。凛…愛してる。俺、たぶん止めてやれないぞ…」
「俺も大好きっ。いいよ…銀ちゃんなら何されても」
「…もう黙れ」
銀ちゃんが俺を見つめながら唇を塞ぐ。俺は銀ちゃんに応えるのに必死で、銀ちゃんの首に腕を回してしがみ付き、ひたすら舌に舌を擦り付けた。
「ふう…っ、んっ、んぅ…」
合わさる唇の隙間から、俺の甘い声と涎が零れる。キスをしながら、銀ちゃんの手が俺の肌の上を這っていく。そして、俺の胸の突起に触れると摘んで指で弾いた。
「あっ、ん…っ」
「ここ…どんな感じ?」
「ん…わかんないっ、なんか、くすぐったい…っ」
「そうか…」
ふっと笑って俺の耳に顔を移し、耳の穴に舌を挿し入れた。
「あっ、あっ、そこは…だめ…っ、ひぁ…っ」
片手で俺の乳首を弄りながら、耳をしつこく舐め回す。
腰に巻いたタオルの下では、俺の性器がすでに上を向いて、先端から蜜を垂らしてるのがわかった。
それに、俺の太もも辺りに銀ちゃんの硬く大きい屹立が、ぐいぐいと押し付けられている。しかも、生の感触がするっ!
「ん…っ、ぎ、銀ちゃん…、タオルどうしたの?」
「あ?そんなの邪魔だろ。ほら、おまえも取れ」
そう言うと、俺のタオルを剥いで遠くへ放り投げた。
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