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第66話 繋がる心と身体
銀ちゃんが、深く唇を合わせて俺の舌を絡め取る。口内を隈なく舐め回して、伸ばした俺の舌を強く吸い上げた。
一気に身体の力が抜けてしまい、銀ちゃんにもたれかかる俺の唇を優しく啄ばみながら、銀ちゃんが囁く。
「凛…、今すぐおまえを抱くぞ。もう我慢の限界だ。嫌とは言わせない」
銀ちゃんの言葉に、俺の心臓が早鐘を打ち始める。俺は熱い息を吐いて答えた。
「嫌なわけない…。俺も銀ちゃんと一つになりたい…」
「…凛…凛…」
銀ちゃんが、キスの合間に何度も俺の名前を呼ぶ。低く掠れた声で呼ばれるたびに、俺の背中がぞくりと痺れて、頭も身体もとろりと蕩けてきた。
銀ちゃんの手が服の裾から差し入れられて、俺の素肌を撫でる。俺は慌てて銀ちゃんの腕を掴んで止めた。
「ま、待ってっ。汗かいてるからシャワー浴びたいっ」
「そんなことは気にしない」
「俺は気にするっ。お願い、初めてだからちゃんと綺麗にしてからしたいっ。銀ちゃん…」
俺が涙目で見上げると、銀ちゃんはたじろいで小さく溜め息を吐いた。
「…わかった。でも10分で出て来るんだ。いいな?」
「えっ、早っ…。わ、わかった。部屋で待っててっ」
そう言うと、俺は風呂場へよたよたと走って行った。
急いで全身を洗い、少し前に『いつかするかも』とネットで調べた内容を思い出して、後ろの孔を洗う。上手く洗えたかわからないけど、こんなもんでいいだろうとシャワーを止めた所で、ガラッと風呂場のドアが開いた。
驚いて振り向くと、そこには全裸の銀ちゃんが立っていた。
「うわっ、ぎ、銀ちゃんっ、どうしたのっ?」
「おまえが遅いから来た」
「えっ、もう10分経った?」
給湯器に表示されてる時間を確認すると、まだ5分しか経っていない。
「まだ大丈夫じゃん、もう!」
「凛、洗えたのか?俺が洗ってやろうか?」
「い、いい!もう終わったから先に出るっ」
俺は銀ちゃんと入れ違うように風呂場を出て、急いで身体を拭いた。
「俺の部屋で待ってろ」
銀ちゃんが、そう言って風呂場のドアを閉める。
俺は腰にタオルを巻いて台所に行き、冷蔵庫から水のペットボトルを取り出すと銀ちゃんの部屋に向かった。
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