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第98話 甘えて甘やかされて ※
清忠が嵐のように玄関から出て行くのを、唖然として眺めた。「凛」と名前を呼ばれて銀ちゃんを見上げる。そして二人顔を見合わせて、くすりと笑った。
「あいつは騒がしい奴だな…」
「銀ちゃん、清を怒らないでくれてありがと…」
俺の言葉を聞いて、銀ちゃんが片方の眉毛をぴくりと上げる。
「俺はそんな鬼ではないぞ」
「だって、銀ちゃんは俺以外の人には厳しいよ?」
「当たり前だ。おまえは特別だからな」
そう言って、俺の髪に口付ける。俺は嬉しくなって、銀ちゃんの腰にぎゅっと抱き付いた。そして、優しく髪を撫でる銀ちゃんを見上げてねだった。
「ね…銀ちゃん、ちゅうしたい…」
目を細めた銀ちゃんが、すぐに俺の顎をすくい、しっとりと唇を合わせてくる。何度か角度を変えて食んでから、誘うように伸ばした俺の舌を吸い上げた。ぴちゃぴちゃと舌を絡め合わせ、口内を激しく蹂躙する。俺は身体が痺れて崩れそうになり、そんな俺を銀ちゃんが力強く支えてくれた。
「ふぅ…んぅ、はぁ…っ、ちゅうだけじゃなくて…もっと、して…」
銀ちゃんは、俺の額にちゅっとキスを落とすと、俺の頭を胸に抱き寄せた。
「はぁ…、またおまえは俺を煽る…。いいのか?まだ本調子じゃないだろ?また寝込む事になるぞ」
「いい…。銀ちゃんでいっぱいになりたい…。怖い思いしたから、いっぱい甘えさせて…」
「わかった。存分に甘やかしてやる。ふっ、俺の嫁はエロ可愛くて困ったものだな…」
俺の耳元で囁くと、ひょいと俺を抱き上げて、銀ちゃんの部屋に入って行った。
今日も俺が寝て過ごせるようにと敷いてあった布団に、俺を横たわらせる。
ちゅっちゅと啄ばみながら、「辛くなったらすぐに言えよ…」と言って微笑んだ。
銀ちゃんが、俺のトレーナーとスウェットを脱がせ、自分の着ていたシャツとズボンも脱ぐ。下着も取り去り、素肌をぴたりと合わせて抱き合った。
「あ…っ、あ…ぅ」
「はあ…っ。こうしてるだけで、充分満たされるな…」
しばらくそうして抱き合っていたけど、俺はその先をして欲しくて、もぞもぞと足を動かす。
「んぅ…銀ちゃん…、これもいいけど、もっと触って」
「ふ…ほんと俺の嫁はエロい。どこを触って欲しい?」
「え…っ、あの…む、胸…っ」
「ああ、いやらしく尖ったこれか?」
そう言うなり、ぱくりと俺の乳首を口に含んだ。じゅっと吸い上げて舌で転がし、もう片方を指先でこねくり回す。両方の乳首を同じように弄られて終わった頃には、俺の性器は硬く反り返り、先端からはたらりと蜜を溢れさせていた。
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