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第248話 天狗の花嫁 ※

俺の首筋に舌を這わし、乳首をぐるりと舐め回す。尖りをじゅっと強く吸って、もう片方を指で押して摘む。両方を同じようにされて、銀ちゃんの唇が離れた時に見ると、赤く腫れた乳首が、濡れていやらしく光っていた。 「あ…っ、は…ぁっ」 見てしまうと余計に乳首がじんじんと痺れて腰の奥が疼く。ヘソに舌を挿し入れていた銀ちゃんが、俺の震える性器を握り、ぱくりと口に含んだ。 「ああっ!や…っ、だめ…ぇ」 これからされる事を思ってか、いつもより身体が敏感になってる気がする。俺は、銀ちゃんに強く吸い上げられただけで、銀ちゃんの口の中に精液を吐き出してしまった。 「はぁっ、はぁっ、あ…んぅ、だ、めって…言った…」 ごくりと喉を動かして、銀ちゃんが俺に笑いかける。 「あまりに可愛く震えていたから、食べたくなった」 「…っ、も…バカ…」 まだ四肢を震わせてぼんやりとしている俺の脚を広げ、内腿に銀ちゃんが顔を埋めた。俺のダラリとした手を握りしめて、内腿の柔らかい部分に唇をつける。優しく食んでから歯で肉を挟むと、一気に力を込めた。 「…っ‼︎う…ふっ…っ」 その瞬間、俺は銀ちゃんの手を強く握りしめ、歯を食いしばって痛みに耐えた。汗を流して身体を震わせる俺の脚を撫でながら、銀ちゃんが噛んだ太腿を舐めて治してくれる。 荒い息を吐いて天井をぼんやりと眺めているうちに、だんだんと痛みも収まり銀ちゃんの顔が俺の目の前に現れた。 汗でぺったりと額に貼りついた俺の髪の毛を、銀ちゃんが長い指で優しく撫で付ける。 「凛、よく頑張ったな。少し痕が残ってしまったが、ちゃんと治した。おまえを体内に取り入れて、俺の身体に力が漲ってきてる。次はおまえの番だ…」 「うん…」 俺は腕を銀ちゃんの首に回し、銀ちゃんを引き寄せた。俺が口を開けると、銀ちゃんがすぐに舌を挿し入れて俺の口内をかき回す。 「んっ、ふぅ…っ、んぅ、ん……、あっ」 深く合わせた唇のすき間から、俺の甘い声が漏れる。一瞬、唇が離れてすぐに塞がれた時に、口の中に何かが銀ちゃんの舌で押し込まれて、それが何かを考える間も無く飲み込んでしまった。 コクリと俺が飲み込んだ様子を見て、銀ちゃんが俺の頰を大きな手で包む。 俺の舌に、微かな鉄の味が残った。 「あ…、今…」 「ん、俺のを飲み込ませた。どうだ?気持ち悪いか?」 「ううん。いきなりだったから、何も思わずに飲み込んじゃった…。銀ちゃん…これで契約完了?これでずっと……ああっ!や…ぁっ?」 突然、身体の奥がドクンッと震えて、全身が熱くなる。俺の唇も手も足も腰も性器も後孔も、すべてが甘く痺れて堪らなくなった。 「ぎ、んちゃん…っ、熱いっ、はぁっ、俺、どうなってるの…っ」 「凛、契約は完了したが、俺の細胞がおまえの中に馴染むまでに時間がかかる。それまで、おまえの身体は熱く疼いて辛くなる。でも、大丈夫だ。俺が、おまえの疼きを止めてやる」 銀ちゃんが何かを言ってるけど、俺の頭の中も熱く蕩けていて、もう何も考えられなくなっていた。 銀ちゃんの手が、俺の頰を滑り首から胸、腰へと撫で下ろされる。それだけで俺は大きく背中をしならせて、ピンと立ち上がった性器の先端から、トロトロと蜜を溢れさせていた。

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