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「あ、ぁ、う、あぁ……」  冷たい鎖の音。それと混ざり合う、熱い、声。天井から鎖で吊るされた少年は、その顔を涙で濡らしながら体を震わせる。 「も、むり、です……おく、あつくて、くるしい、です……」 「ふぅん? じゃあ止めてあげようか?」 「ち、ちが……、そう、じゃな……あ、あぁあ……」  開脚した体勢で固定された少年は、無様に秘部をさらけ出していた。たちあがった少年のものの先からは、たらたらと蜜が零こぼれて伝い落ちて、ひくひくと疼く穴の周囲を濡らしている。その様子をにやにやと嘲笑わらいながら見つめる男は、小刻みに震えるバイブレータで白濁液をすくい取り、ぬるぬると穴の入り口に塗りたくる。 「ちがう、の……なか、なかにほしい、ん、です……あぅ……」 「中? そっかぁ、ラプンツェル……君、このふと~いモノで奥ぐちゃぐちゃにされたいんだぁ。いいよ、可愛くおねだりしてごらん。この大きなカリで君の好きなところごりごりして、びしょびしょな中をめちゃくちゃにかき回して、奥のほういっぱいいっぱい突いてあげるよ」 「ひゃあぅ……いれて、いれてください……はぅ……はやく……」 「想像だけで感じたの? ここのお口がきゅうってしまったよ? えっちな子だね。いいよ、いれてあげる」 「あ、……ぁふぁああぁあっ……」  ずぷぷ、と粘着性の水音をたてながら、うねうねと蠢くバイブレータは沈んでいった。びくびくと痙攣しながら少年が仰け反ると、その白い胸元のピンクの乳首が強調される。男がぷっくりと悩ましげな乳首をきゅうっと摘み上げてやると、少年が体をぎゅっと縮込めたのだから、鎖がうるさく鳴いた。 「やぁあ……ッ、だめぇ、だめぇ……」 「え? なんで? ラプンツェル、おっぱい好きでしょ? 嘘ついたらだめだよ?」 「あぁぅ……ごめん、なさい……うそ、ごめんなさい……すきです、おっぱい、すきぃ……」 「正直者は好きだよ。じゃあ、お尻とおっぱい同時に虐めてあげるからね」 「はぁあん……ありがとうございます、ぅうあ……っ」  指の腹をこすり合わせるように、こりこりと乳首を刺激した。悦びに震えるようにぴくぴくと揺れ動く少年の身体は、ほんのりと朱に染まりだす。バイブレータを飲み込んだ穴はぎゅうぎゅうとソレを締め付けて、もっとくださいとせがみだす。それではお望み通りにいたしましょう、亀頭を模した大きなところを、ぐっと奥に押し込んでやる。 「ああぁああぁー……」  白い首を思い切り晒して、少年は鳴き震えた。限界まで突っ込んで、乱暴にぐりぐりとかき混ぜて。ちょっと引き抜いてナカのこりっとしたところを擦り上げれば、一際大きな声があがる。じゅぶじゅぶと、出して、いれて、抜いて、突っ込んで、押し上げて。はしたなく揺れるだけの少年の身体は、与えられる快楽をすべて飲むしかなかった。 「あぁあ、やあぁん、やら、いっちゃう、だめぇ、たすけてぇ、やらぁ……」  淫らな少年は、自らの体液で体中を濡らす。その瞳から零れる涙、唇から伝う唾液、吹き出る汗と、そして精液と。奥をごりっと抉られるたびに少年のものからはぴゅっ、ぴゅっ、ととろみのある精液が吐出されて、少年の白い胸に飛び散った。ピンクに熟れた乳首に、白い精液がいやらしく映えていた。 「あ~あ、だめでしょ、勝手にだしちゃ。お仕置きしないとね」 「ひゃぁあ……ごめんなさ、あ、……あぁあああぁあ」  男はにやりと笑うと、腕を勢い良く動かして、ものすごいスピードでバイブレータの出し入れを始めた。ぐちゅぐちゅと大袈裟な音がその激しさを物語る。少年は身体を硬直させながらもガクガクと震えて、瞳を虚ろに宙に漂わせて、断末魔のような嬌声をあげだした。壊れた人形のようなその様子もただ、男は愉しげに見つめるばかり。乱暴に動かす手をやめようとはしなかった。 「あっ、あっイクッ、ああぁああぁあ――――!!」  先からびゅうびゅうと精液を吹き出したかと思うと、少年はガクン、と大きく身体をはねさせて気絶してしまった。生きているのかも怪しいくらいに不自然にビクビクと身体を痙攣させながら、その細い身体は鎖で宙ぶらりんだ。バイブレータを引きぬかれたソコから、ぽたぽたと液体がこぼれている。 「あっはっは、今日も可愛かったよ~、ラプンツェル……僕の愛しい愛しいお姫様」  男が幸せそうに笑う。そして、少年のびちゃびちゃに濡れたところに唇を近づけると、躊躇なく舌を這わせた。少年のすべてが欲しいとでもいうように。身体から放出された体液すらも、全部がほしいと、そんなふうに。舌を滑る液体と、そしてすべやかな少年の白い肌。たまらないそのハーモニー。甘くて、柔らかくて、痺れるような快感が舌先から全身に染み渡る。後孔に舌を突っ込めば、ひくひくと微弱な動きを感じ取ることができる。なんて、愛おしいのだろう。 「ラプンツェル……ずっとずっと、僕といっしょだよ……」 恍惚とした表情で呟いたその声色に交わるのは、確かに、愛、だった。

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