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「んっ、あっ、あぁっ!」 「あ~可愛い、グレーテルちゃん可愛い」  巨漢の男が少年の脚の間で腰を振っている。弛んだ脂肪が揺れ、その姿はなんとも醜い。浅黒いその肌と少年の白い肌は対照的。 「グレーテルちゃん、気持ちいい? 気持ちいい?」 「あっ、気持ちいいです……ひゃぁっ、ホルストさん、もっとぉ……」  安っぽいベッドは大袈裟に軋みをあげる。ホルストは太い指で少年の細い手首を掴んでシーツに押し付けて、欲望のままに腰を打ち付けた。グレーテルと呼ばれた少年はホルストの視線から逃げるように顔を逸らして、衝撃に耐えるように目を閉じる。 「はぁっ、あぁああっ、いくっ、いっちゃう……!」  少年はホルストのものの痙攣を感じたのと同時に襲ってきた絶頂に、身を任せた。勝手にびくびくと揺れる腰を一層淫らに振って、ホルストを煽る。 「あっ、でるっ、でちゃうっグレーテルちゃん……!」 「あっあっあっあっ、だして、僕に、いっぱいかけてぇっ……」  ホルストはズッ、とペニスを引き抜くと、乱暴に手でしごいた。そうすれば白濁とした液体が少年の白い胸に散る。 「あ~すっきり……グレーテルちゃんも可愛いしお尻のなかも気持ちいいし……またくるね、グレーテルちゃん」 「はい……ホルストさん……お待ちしております」  ほんの少し顔にかかった精液を指ですくって舐め、少年は微笑んだ。それをみたホルストはにたっと気味の悪い笑顔を浮かべる。  いそいそと服を着て、部屋をでていくホルストを少年は見送った。ホルストが出て行った瞬間に、棚に置いてあったタオルで精液を拭き取る。 「いつもありがとうございます、ホルストさん。お代は10ターラーです」 「はいはい、またくるよ」  扉の奥から、話し声が聞こえてきた。少年の母親と、ホルストの。暗い電気を消した部屋の中で、少年は黙ってその話を聞いていた。特に何も感じない。ただ早くそこをどいてくれとしか思えなかった。一刻も早くシャワーを浴びたいと、それだけを考えていた。

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