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***  目を覚ますと、ウィルはオーランドの腕を枕代わりにして横になっていた。今日はわりと早い覚醒である。寝ぼけてはいない。……それでも、ウィルはオーランドのそばから逃げ出そうとはしなかった。オーランドに寄り添って、柔らかい熱に身を任せる。  ……どうしたものか。オーランドへの恋心を捨てることは、諦めた。自分は、オーランドのことが好きだ。その想いを誤魔化すにはもう、限界があった。しかし。この船に捕らえられているという部下をどうしよう。それが、ウィルの悩むところだった。そもそも何故部下が捕らえられているのかが謎なため、オーランドに交渉することもできない。人質にして軍になにか交換条件でもだしにいくのか、ウィルが抵抗しないようにするのか……考えられるところはいくつもある。 「……ウィル?」 「あ……オーランド」  遅れて目を覚ましたオーランドは、ウィルと目が合うとふっと微笑んだ。きゅっと胸が締め付けられるような心地がして、ウィルは俯く。 「今日は? 蹴ってこないの?」 「……うるさい」  あまり部下のことを尋ねて警戒されてしまうのも良くない。だからオーランドに聞くのもやめよう……ウィルは色々と考えながら、オーランドの背に腕をまわす。寝起きで頭がまわらない。少しの間こうしていたい。 「ウィル」 「……ん」 「……次の島についたら、昔みたいに海岸で一緒に歌ってみないか。二人で」 「え……」  ウィルがぱっと顔をあげる。待ち望んでいた言葉、昔からの願い。あまりの嬉しさに、ウィルの表情がぱっと輝いた。 「……うん」  唇を重ねる。オーランドが覆いかぶさってきて、キスが深まってゆく。夢中でキスをして、時間が過ぎてゆく感覚すらも失うくらいに、胸が幸せで満たされていた。

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