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第37話 Ex: ガムシロボーイ -5/E-
そして発情最後の夜、俺はそれを決行する事にした。
「―……ミヤが俺の"ガムシロップ"だ」
「へ、返品不可の一品もの、だからな?」
「そんな事するか。大事に食べ尽くす」
「なら、早く食べて。ヨウ、もっと食べて……番にして……」
そんな会話の後、少し微笑みあってから俺はミヤの首筋を舐め……
「いただきます」
俺は上気して甘い香り纏うミヤの首筋に強く歯を立て、彼を完全に開封した。
実は……察せられるかもしれないが、ミヤの発情が終わるまで、俺達は薬もゴムも無しで交わり続けた。
一週間、そんな生活をしてお互いドロドロ。文字通りだ。
まぁ、……"期間"じゃなくても、俺達は好んで繋がり合っている。
「ヨウ、大好き」
そう。俺の愛らしいガムシロップは一生ものだのだ。
……だから、彼との間に出来るであろう存在も甘党だと良いな、とミヤの腹を撫でながら俺は静かに願ってみている。
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