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第49話 蒐集Ω -2- 

体格の良い先輩のシンプルな青いパーカは僕が着ると、萌え袖状態になるのがアレだけど、気にしない……。 「ぁはっ! 先輩、やっぱりおっきぃ!」 一八〇センチはある先輩に、一六五センチな僕。 年齢差は二つだけど、二年後でも僕はあまり育ってないと思う。 だって僕の家系は古くからの、一応名のあるオメガ家系だから。 姉ちゃんの店も、一族で管理しているお店の一つなんだ。 第二性のバースはまだ確認していないけど、僕もオメガなんじゃないかな、と思う。 数着を普段着として大事に着る事に決め、僕は残りの先輩の古着を衣装ケースに大事に仕舞った。 そして…… 「―――――~~ン~~~! …………ッぷぁ!」 心に不安が広がった日は、先輩のパーカで顔を覆って深呼吸。 匂いはウチの洗濯洗剤に摩り替わっている……から、擬似的なモノだ。 何だか朝からソワソワ気持ちが上がったり下がったり……今日は妙な日だ。 何だろう。僕、怖い。 だから僕は先輩の仕舞っていた古着も全てベッドの上に出して、布団で覆って古着の匂いを大量に吸って落ち着こうとしたら…… 「……ふぁ……?」 先輩の服の匂いを嗅いだら……身体が熱く……? 頭がクラクラして、ほわわんと体温が上昇してくる。 すると自分のペニスが一気に立ち上がって、布を強く押し上げた。 そして間髪入れずにペニスから汁が飛び出して、下着の前面が広範囲で濡れた。 布団の中のムンムンとした空気の中、中学三年の僕は初めての発情を迎え、オメガとなった。 それから慌てて下着をずらしてペニスを解放し、分かってながらも確認の為に昂るペニスに触れると皮から露出していた先端は熱くヌルついていた。 僕は慌てて布団を取り、先輩の古着が汚れない様にベッドから全て床に落とし、欲望のままにペニスを扱いた。 着ているパーカの布を口に含み、「ふー! ふー!」と息荒くペニスを扱いて、タマ袋もモニュモニュと乱暴に弄る。 "先輩大好き"と心の中で何度も叫び、渦巻く欲望の解放を早める。 そして大して弄らないで僕は伊宮先輩を妄想しながらイき、白濁をペニスから放出した。 それと同時にアナルから男オメガ特有の蜜液が流れてきた。 もう、僕の身体はオメガになったのだと改めて認識した……。 僕は蜜液に濡れたアナルの表面を恐る恐る触り、そのまま窄まりに初めて指先を挿し入れた。 ―ぷちゅ……ぅ 「……ぅッ、く!? ふぁぁ、ぁッ……ン!?」 物凄いビリビリとした快感が生まれ意識が白み、アナルが締まり腰が前後に揺らいだ。 本能でアナルに刺激が欲しくなった僕はズズズとそのまま指を入れ、再び伊宮先輩と自分の行為を妄想して出し入れしていた。 そして指を数回潜らせただけで、僕は再びペニスから白濁をびゅぅと飛ばした。 イった瞬間アナルが締まり、僕は自分の指を咥えさせたまま目の前をチカチカさせて悶えた。 そして連続で二回イった事で少し落ち着いた僕は、次の行動として直ぐに用意していた抑制剤を何とか飲んだ。

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