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第69話 白兎祭 -7/E-
幾度も奥を抉られ一体感で身体が溶けたと感じた時、薙矢が僕に……
「瑠宇、噛むぞ……!」
「か……んでぇ……噛んでッ……!!」
叫ぶ様な僕の同意の声に、薙矢が首筋を深く噛んだ。
「…………」
「……ふぁ……ぁ……ァ……アア……」
ミヂミヂと薙矢の犬歯が……歯が僕の首筋に埋まり、血が流れたのが分かる。
痕をつけられた。
番った証の、痕……
もう僕はこの人だけのモノ。
―……薙矢だけ
噛まれながらミッチリ瘤栓射精を長々とされ、熱い白濁が器に満たされた。
その間僕のペニスはぴくんぴくんと小刻みに揺れ、感じ入るまま白い涙を流し続けた。
そして薙矢は番の証の噛み痕をゆっくりと舐めながら、両方の乳首を捏ね繰り始めた。
今までで彼の好みに開発済みな僕の乳首は、もう硬くしこった紅い粒になっている。
「瑠宇、瑠宇……」
「……は、はぅ……はぅうぅうん……」
中に注がれながら、身体の表面を大きな手で隈なく愛撫される。
優しい手付きなのに、求めてくる動きが激しく嬉しい。
はぁはぁと甘荒い息はどちらのか分からない位、部屋の中で溶け合っている。
……器への熱い射精はまだ続いている。
僕達は結合部同士を強く擦り付けて、器が満たされ射精が終わるまで強く強く抱きしめ歓喜し合った。
……薙矢の精液で満たされている僕のお腹は少し膨らんで見える。
射精は終わったが、まだペニスは抜かれておらず今は栓の役割を担って僕の中に留まっている。
「後で一緒に"俺達の巣"を造ろうな」
「うん」
口に入り込んだ髪の房を指で避け、薙矢は僕に深々と甘い口付けをくれた。
僕は彼を求めながら逆に求められ、これから好きなくらい一つになれる喜びに涙が溢れた……。
「―……今回も無事に白兎神子の"神汁"と神婿の"雄汁"が尊い御神樹の中に注がれ、御神樹中に御住まいの白兎様が満足なされた。
これで村は今後も安泰だろう」
神樹の根……地下に造られた特殊な空間に神官服の村の男達が集まり、"杯"を掲げている。
そして彼らの視線の先に静かに鎮座しているのは、真っ白な容姿に兎の耳を持つ、"何か"。
「……上で二人は無事に番なり、楽しく戯れている様だな」
杯を緩やかにうねらせ、中の粘性を帯びた白色の液体で戯れる。
そしてその者の言葉に神官達は無表情のまま頷いた。
白く長い耳をピクピク動かしふわりと微笑み、杯の白く濁る液体を長く細い舌で舐め……それは紅い口を開き言葉を紡いだ。
「ああ……美味いな。我が一部の可愛い子を授けようぞ」
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