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第68話 白兎祭 -6-
「―……本当に赤ちゃん、出来ちゃうよぉ……」
「いい。俺とお前の初めての子を、ここで作ろう?」
歴代、白兎神子と神婿で番の儀式をした人達は、儀式直後に白銀の髪を持つ赤ちゃんが出来てる。
しかもアルファ性の中でも希少な分類の、上位アルファ。
つまり、それは……さ?
だから僕達も……
「……うん。つくる……」
小さな声だけど、肯定の意思を見せた僕に薙矢が唇を強く吸ってきた。
僕も嬉々としてそれに答え、舌を絡め、お互いの身体を擦り合わせる。
もっと近くに……"一つ"になりたいのだ。
用意された布団は薙矢個人の物で、寝転がると彼の香りがふわりと漂う。
仰向けで両脚を開かされ、まだ興奮状態で真っ赤なペニスと濡れているトロトロのアナルが彼の前に晒された。
上下に動く胸の尖りは男なのだがオメガだからかパンパンに膨れ、真っ赤に色付いている。
僕はもちろん興奮状態だが、薙矢もペニスを高く反り帰させ充血した先端から透明な汁を僕の肌上に零している。
お互い荒い息で見つめ合い……
―ぐちゅ……
「あッ……ぁ、あ、ああぁぁっ……」
「く、ふ……ぅあ、アアッ」
触れ合ったと感じた瞬間、直ぐに太くて長い熱棒にアナルを奥まで突かれた。
僕は薙矢のペニスを感じながら身体を反らせ、快感に震え生理的な涙がを流しながらペニスをぎゅぅと締めた。
すると薙矢が腰を押し付けながら乳首をきゅぅと抓んで先を捏ね始め、僕が「あ」と口を開いた瞬間、口を塞がれ彼の舌が絡んできた。
上下をぐちゅぐちゅとお互い求めて絡ませ合い、両腕を伸ばして強く密着する。
そうしてしばらく熱を摺り寄せてから、薙矢が激しくペニスを打ち込み始めた。
重い突きに僕のペニスが揺れ、内部の粒を潰される度に堪らず汁をぴゅうと吐き零す。
揺すられる度に高い嬌声があがり、愛しさの濃度が濃くなる。
そして僕は強くなる身体の揺れを利用されて、奥のオメガの器内部に熱く猛るペニスを深く挿し込まれた。
―ずぷぅ……きゅッ! きゅん! きゅぅうぅん……
「ぁうン! はぅうう――!! あン、あンっ! なぎッ、や! なぎやぁ……」
「ああ……瑠宇、上手に俺のペニスを咥えたな。良い子だ……良い子だ、瑠宇、瑠宇」
器内部に青筋まみれの熱く育っているペニスがグリと入り込んだ瞬間、僕は知らずに射精していた。
ドクドクと自分のペニスが熱く、先端の口が開いて白濁を勢いよく噴射している。
そして射精する僕をそのままに、薙矢の腰が再び動き始めた。
深く突き挿してくる薙矢の硬いペニスに、嬉し涙に滲む嬌声が止まらない。
もっと、もっと深く、僕を求めて、犯して欲しい。
―……ズリュ!
「!!」
薙矢のペニスが僕の弱くて好きな所を強く抉り通過し、身体が勝手に跳ねてアナルが締まった。
「はは……ふッ……瑠宇、ここ、だよな?」
「……ッ、ァ、ぁ……ぁッ、ァ……」
儀式で知ったばかりの場所。
ネチネチと薙矢の熱い棒で愛撫される。
「ンぁ。あッ……ぅんっ……んッ! んぁ、あ、ぁン!」
気持ち良過ぎて意識が狭まり、身体がビリビリ痺れて震え、涙と涎が止まらない……。
「薙矢ぁ……なぎやぁ……あ、あ、あッ」
「瑠宇、瑠宇……る、うぅうっ」
お互いの名前を呼び合いながら、熱い身体を擦り合わせる。
僕の中に入り込んでいる薙矢が更に熱く膨らんで、硬度が増した先端で弱い膨らみを強く突いてくる。
自然に腰が刺激を求めて前後に動き、僕は泣き喘ぎながら深く彼を求めた。
求めると最奥まで与えられる、薙矢の血管が浮き出た熱いペニス。
身体内部で密着するジクジクした違和感が気持ち良くてしょうがない。
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