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「まっ、まってくださいハル様……」
「こら、動くなって……」
「っや、いやです……! あ、だめ……!」
「往生際が悪いぞ、入れるからな、ラズワード!」
「おせーぞ!早く準備しろ!」
勢い良くエリスが扉を開けて部屋に入ってきた。無遠慮にハルとラズワードのもとにズカズカと近づくと、ラズワードの肩を掴み振り向かせる。
「あぁ? まだ準備終わってねーのかよ」
「い、いや……ラズワードが嫌がるからさ……」
「はぁ? んなもん無理やり突っ込んでやれよ。ってゆーかカラコンくらい自分でいれろ!」
エリスはハルから「カラーコンタクト」を奪うと、ラズワードの顔を掴み、それを目に近づける。
「動くんじゃねーぞ!」
「ひっ――……」
荒っぽく入れようとしてくるエリスに怯えるラズワードを、ハルは苦笑いしながらみていた。
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