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*** 「ラズ……ここ、座って」 「あ……はる、さま……」 「ちゃんと、深く、奥までだよ」 「……は、い……」  シャワーからあがってきて早々に「似合いますか?」なんてハルからもらったピアスをつけて言ってきたラズワードを、ハルは衝動的に押し倒した。疲れていたこともあってかもだもだとラズワードの身体を弄っていたが、それがかえってラズワードにとって辛かったらしい。イクこともできず、じわじわと快楽に責められて、このとおりラズワードはふらふらの状態であった。  ずぶずぶにしっかりと後孔を解してやって、息も切れ切れのラズワードを起き上がらせる。そして、ハルはあぐらをかいた自分の脚を軽く叩いて、そこに座るように促した。 「はるさまの、やっぱりおおき……」 「これで……いっぱい突かれたいでしょ」 「は、い……ぐりぐりされたい……」 「……えっちだね」  ハルの大きくなったものを見つめ、ラズワードは熱いため息をつく。そっとハルの肩に手をかけ、そして膝立ちになるとゆっくりと腰を下ろしていった。 「ふ……」  先っぽが入口にあたると、その熱でラズワードは身体をビクつかせる。かくかくと脚を震わせながら、瞳を潤ませながら、自ら挿入していく様を、ハルはじっと見つめていた。 「あ、……ひゃうっ!」  にゅるん、とそれがズレる。熱い先端が割れ目をずっ、となぞり、じゅるっと甘い痺れが走る。 「できな……はる、さま……おねが、い……いれて、ください……」 「だーめ。自分でやって」 「……っ、」  にこ、とハルは笑う。優しい声で、それなのに意地悪なことを言ってきて。そんなハルの態度だけでもラズワードは感じてしまいそうになる。自らハルのものを挿れるということを強要されるという状況に、被虐心が揺さぶられる。  ぎゅっとハルの肩をつかみながら、ゆっくり、ゆっくりともう一度腰を下ろしていく。ぐっと熱い塊が入口に突き刺さる。 「あ、あ、あ……」  ずぶ、と肉壁を押し広げ、ラズワードの中にハルが入ってくる。くっと沿った白い首がひどく甘そうで、ハルがそこを舐め上げれば、甘い声が唇からこぼれてきた。強調された乳首を親指でくりくりと刺激して、ハルは焦れながらもラズワードが最後まで挿れるのを見つめる。一気に突き上げてみたいとも思ったが、焦らして焦らしてどろどろにしたいという思いが勝っていた。 「あ、おく……おく、あつ、い……」 「き、つ……しめすぎ、ラズ……」 「だ、って……はる、さま……あ、あぁあ……」  全部を飲み込むと、ラズワードはくたりとハルに寄りかかる。脚を腰にまわし、手を首にまわし、ぎゅっとハルに抱きついた。 「ラズ……可愛い……」 「はるさま……すき、……すき……」 「……、ラズ……」  ぎゅうっ、と音をたてるくらいに強く抱きしめる。全身で触れ合う感覚が堪らなく幸せで、暖かくて、泣きそうになった。汗ばんだ肌、とくとくと動く心臓。お互いの全てを感じ取れるような気がした。 「……動かしてもいい?」 「……はい……」  ぐっと、ラズワードの臀部を掴む。そして、ハルはゆっくりと腰を突き上げた。 「あっ……ん、ぁん……」  つぷ、つぷ、と秘めやかな水音をたてて、出し入れを繰り返す。あまり激しくはしてやらない。それでも、ラズワードにはゆるゆると穏やかな快楽が責め立ててきて、声を上げずにはいられない。

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