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*** 「んっ、ん……」 「ラズ……美味しい?」 「んー……」 ラズワードはハルのものを咥えながら、上目遣いにハルをみつめた。こくこくと頷くと、ぐ、とハルが腰を口に押し付けてくる。喉の奥を突かれて少しだけ苦しくなると、犯されている感に身体が熱くなってくる。 「んっ……!」 ぐ、と首に圧迫感を感じ、ラズワードは呻いた。ジャラ……と鎖の音が耳を触る。 ハルが、ラズワードの首に付けられた首輪の鎖を引っ張ったのだ。持ち上げられるようにぐいぐいと鎖を引っ張られて、ラズワードはそのたびに息を詰まらせたような喘ぎ声をあげた。 「あっ……」 「ラズ、ねえ、やっぱり……苦しくない?」 「やだ……ハル様、やめないでください……ハルさま……」 「こういうの、好き?」 「好きです……ハルさま、ひどくして、もっと俺のこと縛り付けて、ハルさま……」 少し心配そうに見下ろしてくるハルを、ラズワードは見上げる。手枷と足枷のついた身体で座り込み、さらなる被虐を求めている。 (もっと、ハル様に縛られて、閉じ込められて……絶対に離れないようにして欲しい……) ハルはラズワードの苦しむことはしたくない……そんな主義だからか、拘束プレイはあまり乗り気ではない……らしい。実際のところは、かなり興奮しているようだ。しっかり勃ちあがってしまっているソレは、ごまかしきれない。 ハルから離れることが怖くて仕方のないラズワードは、首輪を付けられ、手と足を拘束されただけでもう、酔っていた。あとはもっと乱暴にして欲しい。もっともっと、「離れるな」と言って欲しい。理性さえ壊れてしまえば、ハルはきっと激しくしてくれる。そう思ってラズワードは、ハルの足元に擦り寄って、甘えた声をだした。 「ご主人様、いじめてください……」 ふわ、と身体が浮く。ハルに抱きかかえられて、ベッドに放り投げられたのだ。ごろ、と横になるしかないラズワードに、ハルが後ろから抱くようにして覆いかぶさる。 「あっ、」 ぎゅうっと乳首を引っ張られる。根元からつまみあげられて、強く引っ張られ、ぐりぐりと弄られて……ラズワードはたまらず身をよじる。 「あぁあっ……ちくび、だめぇ……!」 「うそ……触って欲しそうに勃たせていたじゃん、乳首」 「ひゃあ……ぐりぐり、やだ、……あっ、ふぁ、あ……」 ハルに乳首をぐいぐいと引っ張られるたびにびくびくと腰が動く。乳首を弄られただけなのに勃ちあがってしまったものの先からは、先走りが零れている。乳首が刺激されるたびにそこは、ぴくぴくと震えた。 「ラズは乳首弄られるの大好きだよね」 「すき……ちくびいじられるの、きもちいい……」 「男なのに……やーらしいね」 「ひゃあぁ……ごめんなさい……あ、んッ……もっとこりこりして……あぁ……」 ハルがラズワードの耳を甘噛みする。そうされながら、ぎゅうぎゅうと乳首を引っ張られて……ラズワードは顔を蕩けさせてイってしまった。ぴゅ、と飛び出た精が、自分の腹にかかってしまう。 「勝手にイっちゃだめでしょ」 「ごめんなさい……ちくびでイってごめんなさい……」 「はは……ラズ、かわいい」 ラズワードの身体を隅々まで愛撫してゆく。拘束されたラズワードの身体が、自分の付けた痕でいっぱいになってくると、ハルの嗜虐心もふつふつと膨らんでいった。快楽でとろとろに蕩けたその顔は、ハルが肌を吸い上げるたびに歓びに震える。身動ぐたびに鎖がガシャガシャとなるのも、興奮した。 「ラズ……お尻、あげて」 「はい……」 「そう……あ、すごい。ぴくぴくしてるね。欲しそう」 「ほしいです……ハルさまので、ズボズボされたい……」 「……ほんとう、ラズはえっちだね」 シーツの上に這いつくばり、臀部を高く上げ……拘束されながらそんな格好をさせられて、ラズワードはそれだけで興奮してしまっていた。熱く溶けそうになった後ろの穴に、ハルの熱があてがわれると……ぶるぶると身体が震える。ず、と中に入ってくる感覚に、ラズワードは泣き声にも似た声をあげる。 「あぁあ……」 パン、と音をたてて、奥まで突っ込まれた。奥を強く抉られるような感覚。突かれているのに中を引っ張られるような感覚。待ち望んだ快楽に、ラズワードは酔いしれる。 「ふ、あぁあ、あっ、ハル、さま……あぁっ、もっと、もっと……」 「ラズ……!」 「んっ、あぁッ……!」 ぐ、と首輪の鎖を引っ張られる。首を後ろに引っ張られるような感覚にラズワードは息苦しさを覚えた。しかし、首輪を付けられているという意識が強く働いたせいか……身体の芯が熱くなってくる。鎖を引っ張られたままガツガツと突かれて、ラズワードは今まで以上に甘い声をだした。 「ひゃあ、あぁッ……いい、はるさま……もっと、きもちいい……!」 「これが、いいなんて……ラズの変態……」 「へんたいでごめんなさい……ぁあっ、もっといじめて、……はるさま、おねがい……!」 「もっと……? じゃあ、これは?」 「ひ、ッ、ぁあッ……! すき……! もっと、もっと強く……!」 ハルが軽くラズワードの尻たぶを叩くと、ラズワードは穴をきゅうっと締めながら嬌声をあげた。ハルももう、興奮状態にあってラズワードへ気をつかえない。強く鎖をひいて、思い切り尻を叩いてやる。そうすれば締め付けの強さが増していくものだから、腰を振る速度もあがっていって、だんだんと行為は激しさを増してゆく。 「は、ッ、……はぁっ……ぁあ、あぁあっ……いく、……あ、だめっ……」 「まだ、俺イッてないよ、ラズ……!」 「あぁッ、ん……はるさま……はげしい、……ふ、ぁあッ……はるさまぁ……」 結合部の感覚が快楽に支配されて麻痺してゆく。突かれるたびに全身がびくびくと震える。もうどこが感じているのか、自分が今イッているのか、そんなこともわからなくなって、ラズワードはただされるがままに犯されていた。気持ちよすぎて、どうしようもない。首輪を引かれる苦しさが、たまらない。 「あぁっ、ぁああ……、あ……あ……!」

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