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第26話
「誘い文句までやらし……。ゴム着けるからちと待って」
「待てない……!」
後ろでゴソゴソと準備をする泰士に、俺は自らスラックスと下着を下げ、丸出しになった尻を突き出し押し付ける。
腰をうねらせて濡れた尻朶を泰士の手や腹などに擦り付けた。
「おい秀哉っ、俺の制服まで汚れんだろ」
「るっせ……ざまぁみろ、先に誘ったのは泰士だぞ……。お前も汚れろ、ばーかっ」
もう、ほんと、ふざけるなって感じだ。
俺と距離を詰めてキスなんかするから。
ただでさえ初めての発情期で色々と不安定なのに余計な刺激を与えて俺をその気にさせたのは泰士だ。
俺だけが乱されて制服も汚れて……なんて、そんなの狡い。
ここまできたら一蓮托生だろ。
「なんだよそれ。まぁ……秀哉の体液つくのは構わないけど……。このエロい臭い、俺はすげぇ好きだから」
何言っちゃってんのこいつ!?
二の句が告げず、絶句しそうだった。
「へ!?いや、やっ……やめろよっ、もう!そんな、変態みたいなこと言うな」
「しょうがねぇじゃん。本当のことなんだから。よし、装着完了」
泰士は悪びれた様子もなく、寧ろ開き直った様子であっけらかんとした返事をした直後、ぬかるんで緩みきった後孔に指を二本潜らせた。
中を広げるように指を開き、そのままピストンする。
指の動きに合わせて、俺の口から甘い喘ぎが零れる。
「ひゃっ、やっ、ぁ、あッ、あ」
「ああもう可愛い。……なぁ、痛い?」
「いっ、痛いわ、け、ない、だろっ!……、そんなのより、ちゃんと入れろよぉ……!」
「そんながっつくなよぉ。仕方ねぇな、ほら」
ずるりと抜かれた指に変わってその何倍もの太さと質量を持った泰士のものが後孔を押し広げながら中へ入ってくる。
俺は無意識に窄まり周辺の括約筋を収縮させて泰士の立派な屹立を飲み込んでいった。
後ろをそれいっぱいに埋められるのが、気持ちよくてどうにかなりそうだった。
ぐっと最奥を突かれ全てを飲み込んだ時、俺の性器もはち切れた。
触ってもいないのに吐精したのだ。
「あん、ん、やっ、やぁっ……!」
俺がびくびくと体を震わせるのを見て、泰士は興奮を含んだ声音で俺をからかう。
「挿れただけでイったんだ?そういうの何てんだっけ。トコロテンだっけ?なぁ俺のそんなに気に入った?」
気に入った。
ほんと、すごい。泰士の息子。よくできたやつだ。
俺は何の文句もなしに首を縦に振る。
「ん、スキ、スキ……んああっ、あぁっ、んっ、きもち……よぉ」
ずんずんと、重いストロークが開始され、何が何だかわからないくらい気持ちよくて、今、この瞬間なら死んでもいいかもとか軽々しくも考えてしまった。
「すっげ……」
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