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「……」
朝のホームルームの時間。沙良は先生の話を聞きながら後悔の念に駆られていた。
自分はなんていうことをしたんだろう。苛々だけが突っ走って、波折にあんなことを。
でも本当に、「ご主人様」なんかに隷属して欲しくなかったんだ。普通の高校生みたいになって欲しかった。あんなことを波折がしているなんて、許せなかった。
(俺間違ったこと言ってないし……)
波折に言った言葉の数々は、誤ったものだとは思わない。しかし、あれはやりすぎた、と沙良は自分の行動に頭を抱える。次に会った時にどんな顔をすればいいのだろう、と頭が痛くなったのだった。
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