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「俺、脚ささえているから、先輩が自分でお尻の穴綺麗にして」 「え……」 「見てるからね、先輩」 「じぶんで……?」  波折は戸惑いながら、沙良の方をみる。そんな波折が可愛くて、沙良はちゅ、とキスをしてやった。でも、それだけ。何も言わないで、キスだけをして波折を見つめてやる。はやく、という意味をこめて笑ってやれば、波折は諦めたようにまた前をみて、そろそろとアソコに手を伸ばした。 「んんっ……」  自分のペニスからこぼしたぬるぬるをすくって、お尻の穴に塗りつける。鏡をみてみれば、キレイなピンク色をしたアソコがひくんひくんと疼いていて、いやらしい。指の腹でにちゅにちゅとそれを揉み込むように穴の入り口に塗っていけば、じんじんと熱くなってくる。 「先輩……すっごくエロい……」 「あっ……!」  ぐっ、と沙良が波折の膝を引っ張った。そうすれば波折の腰が更に前に突き出て、アソコがくっきりと鏡に映る。  波折はしばらくくにくにと穴の入り口を弄っていたが、やがて指をつぷりと挿入した。ぬぷっ……と指はあっさりと根本まで入っていく。細くて綺麗な指がお尻の穴に挿れられいている様子は、ものすごく卑猥だ。しかも波折は一本では足りなかったのか、すぐに二本三本と挿れてしまった。穴がぐにっと大きく開いてぐっぽりと三本もの指を咥えてしまえばいよいよその穴は性器のようで、いやらしい。 「んっ……んっ……」  波折のアソコは、柔らかい。三本の指を抵抗なく呑み込んで、出し入れも安易にできる。ずっぽずっぽと波折が欲しいままに抜き差しすれば、穴は生き物のように形を変えて指を受け入れる。波折は相当気持ちいいのか、はあ、はあ、と息を吐いて夢中になって穴をいじくっていた。自分で乳首までいじりながら、とにかくいじりまくる。腹の方を押すと気持ちいいのだろう、突っ込んだ指を内側にぐいぐいと押しつけるようにしてそこを揉んで、腰をくねらせた。 「ぁふ……あぁん……あんっ……あぁ……あー……」  くちゅくちゅと水音が浴室に響く。全部、波折のアナルオナニーの音だ。みてみればまたペニスからはだらだらとエッチな汁が溢れていて、どんどん汁だくになってゆく。たくさんの液体は手もお尻の穴もびしょびしょに濡らして、まるで愛液のようだ。ぬらぬらとてかり、手を呑み込むそこは今にも溶けてしまいそう。 「先輩……上手」 「んん……さら……きもちいい……」 「先輩、そろそろ俺にバトンタッチ」 「うん……さら……おれのお尻、いっぱいいじって……」  ぬぷん、と波折のお尻の穴から指が抜ける。ぽっかりと空いた穴がはくはくと動いている様子が鏡に映って、実に卑猥だ。沙良は熱を逃がすようにはあ、と息を吐くとその穴を撫でてやる。 「あぁ……」 「……先輩。お尻のなか、綺麗にしようね」 「うん……ぐちゃぐちゃして……掻き回して……」 「ううん、俺の指じゃなくて」 「……?」  にこ、と沙良が笑う。沙良はシャワーのノズルを回し、お湯を出す。そしてシャワーヘッドを持って波折に見せつけた。 「お湯でなかを綺麗にしましょう」 「えっ……」  思ってもない言葉に波折は驚いてしまったようだ。目を白黒とさせて沙良を、そしてシャワーを見つめている。沙良は波折の片脚を持ち上げたまま、シャワーヘッドをお尻の穴に近づけてゆく。そしておろおろとしている波折に構わず、お湯の出口をお尻の穴にぴたりとあててやった。 「っ……!? やっ……おゆっ……はいってくるっ……!」 「波折先輩のお尻のなか、いつも綺麗だけど。ちょっとやってみたいなって」 「まっ、まって……やぁっ……やだっ……はいってくるっ……はいってくるぅ……」  ぷるぷると波折が首を振っている。怯えている様子が可愛いと思ってしまった自分に罪悪感を覚えたが、痛いことをするわけでもない。沙良はどんどん波折のなかにお湯をいれていって、そしてシャワーを止めてやる。 「あっ……あぅっ……おなか、いっぱい……」 「先輩、我慢ね」 「いや、いや、むりっ……あっ、でちゃうっ……あっ、あっ……ひゃあーっ……!」

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