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「栗城さんって、社長って本当ですか?」
「そうだよ。だから波折くんがお金に困っているなら、いくらでも助けてあげる」
「本当ですか~? 嬉しい」
波折に隠しカメラを持たせて、誰かを誑かせる。今回のターゲットはいつだかのテレビにでていたベンチャー企業の社長だ。ベンチャー企業の社長というと野心家が多い。おそらく魔術を使わせたら攻撃魔術を上手く扱えるんじゃないか……俺はそう思っていた。
栗城という男は、はじめのうちは波折のことを怪しげな目でみていたが、次第に波折の誘惑に陥落していった。中三でありながら大人の女よりもずっと艶かしい色気を発する波折。波折は栗城の前で服を脱ぐなり、自分の尻の穴を広げてみせて、セックスをねだる。
「栗城さん……俺、お尻イジメられるの大好きなんです。お願い、栗城さん……いっぱい、お尻イジメてください」
栗城は理性が切れた、というふうに波折にどさりと覆いかぶさった。栗城の浅黒く大きな身体は華奢な波折を潰してしまいそうだ。しかし俺に調教されたきった波折の身体は、そんな栗城にも欲情している。これから見ず知らずの男に犯されるのを、波折は楽しみにしているようだった。
「波折くんは、いつもこういうことをしているの?」
「んー……秘密です」
「ははは、悪い子だな。でもこのお尻みればすぐわかるよ。このお尻、遊んでいる子のお尻だ」
「あっ……ひゃあんっ」
栗城が波折の尻の穴に指を突っ込む。そうすれば波折はひくひくと震えて、身体を跳ねさせた。あっという間に蕩けたその表情をみて、栗城はほくそ笑む。やっぱり遊んでいるんじゃないか、そんな顔だ。
「波折くんは、どうして俺に声をかけてきたの?」
「あっ……! 俺のこと、イジメてくれそうだった、から……!」
「それは俺が変態っぽい顔ってこと?」
「へへ……気を悪くしました、か?」
「いいや。事実だしね」
「……んぁっ……! じゃあっ……変態、してくださいっ……! 俺のこと、いやらしくイジメてください……!」
もちろん、波折に栗城を選ばせたわけではない。事前に栗城のことを調べて、そしてふらふらと繁華街を歩いているところで捕まえたのだ。しかし栗城は波折の嘘に騙されて、気をよくしている。「変態っぽい顔」と言われてはいるが、波折が選んだことには変わりない……そう思っているのだろう。こんな美少年に選ばれたとなれば、嬉しくなるのも仕方ない。
「あぁっ! ひゃんっ! やぁっ!」
栗城が波折の股間に顔を埋め、尻の穴を舐めている。たしか栗城は40を超えていただろうか。その歳にもなる大柄のオヤジが男子中学生の股間に顔を埋めている光景の、なんと滑稽なことだろう。まあ、俺もいい大人だからやっていることは変わりないが。ただ俺は栗城みたいに夢中になって白い太ももを鷲掴みして、はあはあと息を荒げながら波折の尻を舐めたりはしていない。
「エッチな匂いがするね、波折くんのお尻……」
「ふぁっ……あぁっ栗城さんの舌はいってくるぅ……やぁあ……」
「美味しいよ、波折くんのお尻……」
栗城がわざとらしく音をたてて、波折の股間をべろべろと舐めている。波折を相手にしたオヤジは、みんなそうだ。鼻息を荒くして波折の身体を舐めまくる。すべすべとしていて白くて、波折の身体はとにかく綺麗だ。まだ身体が出来上がっていなくてごつごつとしていない、そんな男子の身体がまた妙に興奮を煽るのだろう。
「あぁぁああ……んっ……く、あぁっ……」
「んん? どうしたの、波折くん。すっごくひくひくしているけど」
「おちんぽ……おちんぽ欲しいです……奥のほう……舌じゃ届かない、奥のほうがきゅんきゅんして苦しいよぉ……やあ……」
波折がひくひくと泣きながら、栗城に懇願している。あれは、たぶん煽っているわけではない。本心から言っているのだろう。すっごいド淫乱だ。栗城も目に見えて興奮していて、笑ってしまう。栗城は震える手でズボンのファスナーを下げて、なかなかにえげつないサイズのペニスをボロリと出した。
「はぁあ……おっきい……栗城さんのおちんぽ、おっきいー……」
「はやく挿れてあげるからね」
「はやく……はやく……」
波折の尻に、栗城のペニスが突き立てられる。波折はぶるぶると震えて、大きくのけぞった。細い腰が強調されて、エロい。
「あっ……あぁあっ……!」
「きつ……波折くんの、なか……きつい……」
ずぶ、と勢い良く奥まで挿れて、栗城は満足気に息を吐く。そして、興奮のままに腰を振り出した。波折の脚をぐっともって、思い切り開脚させ、その身体を割りこませて思い切り。
「あぁっ! あんっ! すごいぃっ! くりきさんのおちんぽ、きもちいいっ!」
「はあっ、しまりがいいな、波折くんのケツは! 最高だ」
「ひゃあっ! そこっ! そこいい! あぁんっ! もっと突いてぇっ!」
ぱんぱんと肉のぶつかりあう音が響く。いい体をしているわけでもない男の裸なんてみても楽しくはないが、大きな体に波折が犯されているところをみるのは、なかなか愉しい。ましてやこのセックスは、俺の仕組んだものなのだから。俺の命令のままに男に犯されてアンアン言っている波折が、最高に可愛い。
「あぁっ! だして! くりきさんのせーえきなかにぶちこんでぇっ!」
「だすぞ、なかにだすぞ!」
「いっぱいちょうだいっ……! あぁあっ! さいこうっ! あーっ! くるっ! くりきさんの、せーえききてるぅっ!」
イクのはえーな、と俺は思わず呟く。もうちょっとねちっこいセックスで波折のことアヘアヘ言わせて欲しかったんだけど、まあそれはあとで俺がやってやろう。ここからが本番だ。波折が栗城を、自分に執着させて魔術を使わせる。そのために波折が栗城を誑かすのだ。
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