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*** ――とある日の朝だ。全校生徒が集められて、篠崎が魔女に殺害された、という旨が伝えられた。無断欠席が相次ぎ不審に思った教師が家を尋ねたところ、篠崎の焼死体が発見されたらしい。部屋の中にはすさまじい悪臭がこもっていて、近隣の住人が気付かなかったのは部屋のなかにはられた魔力による膜のせいだった、とか。 「――え、怖い」  それを伝えられた生徒たちは、動揺を隠せずざわざわと騒ぎ出した。JSの生徒である篠崎が殺されたということは……もしかしたら、JSの生徒自体を狙った犯行とも考えらるからだ。明日は我が身と考えた生徒たちはみな怯えてしまっていた。 「……」  沙良も、例外ではなかった。怖い、と思わないわけではない。少し前に、JSの生徒だからと襲われたことがあるから(たしかそのときに波折に助けてもらったことをきっかけに彼に憧れを抱くようになった)、皆の心配は杞憂ではないかもしれないのだ。ただ今は恐怖というよりは……魔女への怒りのほうが大きかったかもしれない。

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