「ンﾞッ、はあっ…」 男は唸り声のような吐息を漏らし、気持ちよさに天井を仰いだ。 久しぶりの智則の熱さに終始荒い呼吸を続ける男は、快楽を求めて体重を掛けると更に中が締まり唸った。 「ああ、すごい気持ちいい…」 高揚した顔を智則に向けると、否定するように首を目一杯横へ逸らしているのが見える。 「往生際が悪いなぁ。俺を求めて来たのは智則なのに」 「ち、違うっ！」 顔を逸らしたまま大声を上げた智則の行動に一瞬表情が消えた男だったが、口角を吊り上げて鼻で笑った。 「別にいいよ。時間はたっぷりあるし」 男は脚を抱え直し、足に力を入れると容赦なく腰を打ち付けた。 「アﾞアﾞッ！ハアッハアッ！あっ、あっ、やっ、イッ、あああっ！」 肉と肉がぶつかる音をさせながら、ギリギリまで抜いては最奥を犯す。 激しい抽送を数回繰り返すと、智則は首に筋を立てながら勃起した陰茎から勢いよく射精した。 弧を描いて飛び出た精液は智則の首元までを汚した。 「もうイっちゃったの？」 「ち、違っ」 「違うって何が？」 自らの足でここまで来た癖に。 欲してい快楽で喘いだ癖に。 それを認めようとしない智則を叱るように声を落とした男は射精したばかりの陰茎を掴むと容赦なく扱きだした。 「イッ、やめっ！」 敏感になったそこへの更なる刺激は酷すぎる。 逃れようと上半身を起こす智則の肩を力づくで押さえつけた。 「認めろ、智則」 男は上半身を折り、未知なる快楽に腹筋を何度も収縮させながら半開きの口で息をする智則の耳元で囁きだした。 「智則は誰のモノなのか。誰のシルシが付いてるのか」